気づかないふりをする２ (ページ19)

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２ー１９ページ19

JJ『やめてください！』

マネ『ジェジュン！！』

JJ『彼女から離れろ！』

社長『なに？！お前…』

ママ『ジェジュンさん！落ち着いて！』

JJ『俺は落ち着いてます。
おいで？』

俺は彼女に手を伸ばした。

首を横に振って
今にも泣き出しそうな顔で
俺を見た彼女。

俺は彼女のほうに歩いて行って
手を掴んで立たせた。

社長『何をしてる！！』

JJ『すみません…でも見てられないから。』

社長『仕事……どうなってもいいのか？』

JJ『……このせいで仕事がなくなっても
俺は後悔しません。』

マネ『ジェジュン！！
彼女の手を離せ！！
社長に謝れ！！』

JJ『マネごめん…』

俺は彼女に自分が着ていた
ジャケットを脱いで掛け
部屋を飛び出した。

『離して…』

JJ『嫌だ。』

彼女は俺の手を離そうと
必死だったけど
離すわけない。

絶対に…離さない。

店の裏口にいるタクシーに
乗り込んだ。

JJ『◯◯まで』

『待って！降ります！』

JJ『いいから出てください！』

『降ります！』

運転手『どっちですか？』

JJ『早く出ろ！！』

俺の大きな声で
タクシーはすぐに走り出した。

JJ『すみません…大きな声出して…』

運転手『…いいえ…』

JJ『ホントに…すみませんでした。』