失った笑顔 ３

３ー２９ ページ29

ジェジュンの奥さん、
休んでもいいですか？

そう言ったAの顔は
涙でぐちゃぐちゃだった。

ヌナ『･･････A･･･』

『ごめんなさい･･････。
このままじゃ、自分の心が、
粉々に砕けて･･･なくなってしまいそうで･･･』

ヌナ『ごめんね･･････』

『お姉さん･･････泣いちゃイヤ･･････』

ヌナ『ごめん･･････』

『きっと･･････今のわたしが
ジェジュンのそばにいたら、
ジェジュンを苦しめてしまう･･････
ジェジュンの笑顔･･････
奪ってしまう･･･。』

ヌナ『あなたの笑顔･･･
奪った弟に、どうしてそんなに
優しくできるの？』

『･･････ジェジュンの笑顔、
大好きなんです。
ジェジュンの笑顔、
守るためなら、なんでもできます･･･
ジェジュンのこと･･････
愛してるから･･･』

ヌナ『だったら、そばに』

『愛してるから･･････
愛してるけど･･･苦しくて･･････。
泣くばかりで、
笑うことも上手にできないわたしが、
ジェジュンのそばにいたら、
ダメなんです･･･。』

ヌナ『A･･････』

『子供たちも連れて、
ジェジュンのそば、離れてもいいですか？』

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