失った笑顔 ３

３ー２７ ページ27

お姉さんは病室に入ってくると
すぐにわたしを抱きしめた。

我慢していた涙が
また零れた。

そっと離れると、
わたしの頬を包み込んで
涙を拭いてくれた。
お姉さんも泣いてるのに。

『お姉さん、泣かないで･･･』

ヌナ『ごめんね･･･』

『お姉さんは何も悪くない。
わたしが』

ヌナ『Aだって悪くないの！』

『子供たちは･･･見てないですか？』

ヌナ『大丈夫。見てないから。』

『良かった･･･』

ヌナ『うん･･･
いくら小さくても、あれだけジェジュンの
名前叫ばれたら、気づくわ。』

『ごめんなさい･･･』

ヌナ『だから、Aは何も悪くないでしょ！』

『全部、ジェジュンが悪いわけじゃない。
わたしに何か足りないところがあったんです。』

ヌナ『そんなの、何もないから。』

『優しいですね･･･。
お姉さんも、お父さんもお母さんも･･･
誰もわたしを責めない･･･。
なんか･･････申しわけないです･･････』

ヌナ『何言ってるの？
うちはみんな、Aの味方よ？
今回のことは、ジェジュンが１００％悪いの。』

『ホントにそうなのかな･･･』

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