第四章 もったいない男 ページ4
アキノリ「…おお!」
アキノリが事務所に入ると、ナツメ達はパソコンの前に集まっていた。
ナツメ「この書き込みとか気にならない?」
トウマ「ああ。興味深い意見だね…」
アキノリ「いいじゃんいいじゃん!漸く三人にも、
妖怪探偵団としてのやる気が芽生えてきたんだなぁ!で、どんなをチェックして…」
アキノリが嬉々としてパソコンを覗き込むと…
アキノリ「って、なんだよこれは!」
A「ラーメン店のレビューサイトだけど」
アキノリ「お、これはなかなか…じゃなくて!食い物の話をするならこっちにしてくれ!」
アキノリがうすらぬらを開いて調べると、そこには【もったいない男】という書き込みがあった。
A「【もったいない男】?」
アキノリ「そう。最近こいつに関する書き込みが
増えてるんだよ」
ナツメ「どんな奴なの?」
アキノリ「食べ物を残した子供の前に現れて、"もったいな〜い"と言って取り憑き、子供から食欲を奪い…体の弱った子供はそのまま痩せ細って死んでしまうと言われている…!」
ナツメ「痩せ細って、ね…」
「ハッハッハー!」
ナツメが呆れていると、突然笑い声が聞こえてきた。
ケースケ「またそんなありもしない話で盛り上がってるの〜?」
幸子「相変わらず、姉さん達はその話好きだね〜」
その声の主はケースケだった。更に後ろから幸子がひょこっと出てきた。
ナツメ「来てたの?ケースケ」
A「Ah... Keisuke and Sachi, welcome.」
ケースケ「なんて?」
ナツメ「あ…ケースケ君とサチ、いらっしゃいだって!」
ケースケ「姉ちゃんなんで分かるの!?」
アキノリ「これで、全員集合だな!」
ケースケ「え…あ、いやいやいや!俺そんなのに
入った覚えないし!」
幸子「何で勝手に入ってる事になってるんですか!?」
アキノリ「さぁ、皆で一緒に【もったいない男】の正体を考えよう!」
ケースケ「えぇ…」
幸子「面倒くさいのです…」
A「Не беспокойся и поехали!」
ケースケ「なんでロシア語!?」
ナツメ「面倒臭がらないで行こう!だって!」
ケースケ「だから、なんで姉ちゃんは分かるの!?」
ナツメ「友達だから…?」
トウマ「僕も何となく分かるよ…」
ケースケ「えぇ!トウマまで!?」
アキノリ「俺もだぜ!」
ケースケ「アキノリまで…!凄っ…!」
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作者名:エム | 作成日時:2024年1月17日 15時