第三章 雄叫びの略奪魔レッドヘッド ページ3
ナツメ「まんまブリザードウルフ…!」
A「ホントだ…!」
お婆さん「…おやまあ、ポチにそっくりじゃないか」
お婆さんは立ち上がり、平然と呟く。
4人「えぇ…!?」
お婆さん「かわいいねぇ〜…でもばあちゃん、ポチみたいに白い子も好きだけど……まあるい小さな赤い子も好きなんだよ」
優しく撫でながら、お婆さんは言い放つ。その言葉に、ブリザードウルフは目を見開いた。
ナツメ「赤い子って…!」
トウマ「あのお婆さん、ジュニアに気付いていたんだ…!」
お婆さん「…心配かけたねぇ。お前がいるから、ばあちゃん寂しくはないよ」
感極まったジュニアは元の姿に戻り、お婆さんの胸に飛び込む。
ジュニア「ばばあ、ばばあ…!ばばあ、先長くない…ジーたん、一緒!いつも、いる!」
お婆さん「うん。ありがとう」
泣きながらそう宣言するジュニアの頭を、お婆さんは優しく撫でていた。
ナツメ「ジーたん、よかったね…」
アキノリ「だな…」
お婆さん「それじゃあ、中でお菓子でも食べようか。激辛レッドスナックとチョコボー、どっちにする?」
ジュニア「チョコボー、だぜ!」
お婆さん「はいはい」
ジュニアは店に入る前にブリザードウルフのカードを拾い、幸せそうに笑った。
お婆さん「…おや、写真が倒れちゃってたのかい。ごめんよ、ポチ」
5人「え?」
ナツメ「あれがポチ…?」
アキノリ「めちゃくちゃ近くにお手本あったじゃん…」
トウマ「僕達の苦労は…」
A「ポチの写真…有ったのか…」
コマさん「…俺も白い犬なんだけどな」
コマさんは写真を覗き込みながら呟いた。
A「あっ、私のブリザードウルフ!」
アキノリ「今頃かよ!」
ケースケ「いやいや、俺のブリザードウルフだって!」
トウマ「いや、僕のだ!」
A「私が出したんだから私のでしょ〜」
ケースケ/トウマ「「それはない」」
A「は?ふざけんな」
アキノリ「こりゃ、ケースケとトウマ、蒼炎様にコロされちゃうな…」
ナツメ「私はなーんも手助けしないわよ〜2人共〜」
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作者名:エム | 作成日時:2024年1月17日 15時