第三章 雄叫びの略奪魔レッドヘッド ページ2
その重い話に、5人は黙るしかなかった。
ジュニア「ばばあ、悲しい。ジーたんも、悲しい……ジーたん、決めた！ジーたん、ポチ成る！ばばあ、元気出る！」
しょんぼりとした表情を見せるジュニアだったが、
すぐさま顔を上げ、そう決意したという旨を伝える。
トウマ「…そっか、お婆さんが寂しくならないように……」
ケースケ「お婆ちゃんの為にポチに成ってあげるんだね」
A「ジーたん、優しいね…」
アキノリ「でも、それとブリザードウルフと何の関係があるんだ？」
ジュニア「ポチ、白い犬！ジーたん、お手本あれば成れる！」
ジュニア「でも、ポチ、お手本ない…でもでも！白い犬、いた！ジーたん、見つけた！テレビ、白い犬！」
アキノリ「ああ、CMのあれか！」
ジュニア「でも、赤い竜、出てきた…ジーたん、間違えた…」
トウマ「そうか…本当はバーニングドラゴンじゃなくて、ブリザードウルフに成りたかったのか…」
ジュニア「ジーたん、お手本見つけた！ジーたん、ポチ成る！だぜ！」
そう言って、ジュニアはお婆さんの元へ向かっていった。
ナツメ「頑張って…！」
ケースケ「…ん？あのさぁ、ポチって普通の白い犬の事だよね？ブリザードウルフをお手本にして大丈夫なの…？」
A「ん？」
ナツメ「…あれ？」
トウマ「それは…」
アキノリ「……」
A「きっと大丈夫だよ。ジーたんなら」
ケースケ「でも…」
A「まぁまぁ、私達は見守ってればいいんだよ」
Aはそう笑ってみせた。
ジュニア「…おい、ばばあ！」
お婆さん「？」
ジュニア「スゥー…プゥ〜ッ！」
ジュニアはお婆さんに声をかけると、膨らんでブリザードウルフの姿に変身した。
ケースケ「やばい！」
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作者名：エム | 作成日時：2024年1月17日 15時
