【妖怪ウォッチシャドウサイド】初代エンマ大王の生まれ変わりは妖怪探偵団に居る (ページ42)

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第三章　雄叫びの略奪魔レッドヘッドページ42

アキノリ「詳しくはまだ分からないんだけど…これは、怪奇案件の香ばしい匂いがするぜ！」

ナツメ「香ばしいんだ、怪奇案件って…」

ケースケ「あーあ！」

4人「？」

ケースケ「まーた始まったよ！そんな都市伝説、ぜーったいウ・ソ！ガセだね」

幸子「うんうん」

ナツメ「あんた達、そういうスタンスの割にしょっちゅうここに来てるよね～」

わざとらしく大声をあげるケースケに、ナツメはニヤニヤとしながらそう言った。

ケースケ「へ！？きょ、今日はトウマと電光石火時代をやりに来ただけだし！」

幸子「(私はケースケ兄さんに誘われて来ただけですけどね…)」

アキノリ「じゃあケースケとサチちゃんは置いといて、俺達は聞き込みに出かけるか！」

アキノリ「君が、怪奇サイトうすらぬらにレッドヘッドのことを書き込んだジョージ君だね？」

ジョージという少年は無言で頷いた。

ナツメ「怖かったとは思うんだけど、何があったか
話してくれる？」

ジョージ「…あのね、あの日僕は、カードショップで手持ちのカードを整理してたんだ…そしたらヤツが…」

レッドヘッド『俺と対戦、しようぜ』

ジョージ『えっ…誰！？』

レッドヘッド『俺が勝ったら、お前…カードよこせ』

レッドヘッドはニヤリと笑った

ジョージ「結局、そいつと対戦する羽目になったんだ…そのまま何ターンがゲームを進めてたんだけど…あいつがあのカードを……」

レッドヘッド『…キヒッ……キヒッ…！キヒヒヒヒッ！』

ジョージ『うわぁ…！？」

レッドヘッドの首は人外のように傾き、ジョージは恐ろしさで悲鳴をあげる。

レッドヘッド『赤い竜！』

ジョージ「って、バーニングドラゴンのカードを
出したんだ！」

トウマ「何っ！？」

アキノリ「バーニングドラゴン…？」

トウマ「電光石火時代の中でも、極めてレア度の
高いカードだ。」

ジョージ「そのバーニングドラゴンのカードが…」

そのカードと少年からは黒いモヤが生まれ、竜の様なおぞましい姿に変貌する。

『グワアアアア！！』

ジョージ『わあぁぁぁ！！』

それに恐怖を感じたジョージは、一目散に逃げた。

ジョージ「怖かった…あんな怖い思いは二度としたくない…！」

それを見たアキノリとトウマは、アイコンタクトを取るように無言で頷き合う。