第三章 雄叫びの略奪魔レッドヘッド ページ41
アキノリはご機嫌に鼻歌を歌いながら、探偵団の事務所に入った。
アキノリ「…お！なになに〜？みんな揃ってんじゃん！ケースケもサチちゃんもようやく妖怪探偵団としての自覚が出てきたみたいだな！」
ケースケ「自覚も何も、俺、入った覚えないから…」
幸子「私もです」
アキノリ「往生際が悪いな〜…てか、お前達何やってんだ？」
トウマ「戦略を考えてる」
ケースケ「電光石火時代っていうカードゲームだよ」
A「へ〜…面白そう！」
ケースケ「Aさんもやってみる？」
A「やるやる！」
アキノリ「テレビでCMとかやってるアレか…」
ナツメ「私はぜーんぜん分かんない」
ナツメはそう言いながらチョコボーを食べる。
アキノリ「あ…カードゲームっつったら…！最近の書き込みにも確か…これだ！」
ナツメ「？」
アキノリがピックアップした書き込みには、【雄叫びの略奪魔レッドヘッド】と書かれていた。
ナツメ「【雄叫びの略奪魔レッドヘッド】？」
アキノリ「そう。電光石火時代のプレイヤーから
カードを奪い取る、赤い帽子を被った少年…通称、【雄叫びの略奪魔レッドヘッド】」
ナツメ「雄叫び…？」
アキノリ「うん」
アキノリ「レッドヘッドが人を襲う時に雄叫びを
あげるとも言われてるし、襲われた犠牲者が断末魔の叫びをあげるとも言われている。」
ナツメ「………」
アキノリ「あるいは…レッドヘッドが挑んできたカードバトルを受けてしまうと、ゲームの最中にとんでもないことが起きるとも言われてる」
トウマ「とんでもないこと…」
A「何が起こるんだろう…」
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作者名：エム | 作成日時：2024年1月6日 20時
