第一章 亡霊番長 ページ5
ウィスパー「しかし、変ですねぇ…先ほど申し上げましたように、妖怪の個性や行動パターンは変わるものではございません」
A「………そうか」
トウマ「いじめっ子を成敗するはずの亡霊番長が、罪もない人を襲うなんてあり得ないってことか…」
トウマとAはまた考える様に口元に手を添えた。
そして、それを遠くから見ていたものが一人…
ケースケ「……(【亡霊番長】とか成敗とか…姉ちゃん達、何の話をしているんだ？)」
アキノリ「…誰だ！」
A「ちょっ…アキノリ、その子は…」
アキノリとAは窓から自分達を見ていた人物に気付いた。アキノリはガラッと引き戸を開け部屋から出た。
ケースケ「うわあああ…！やべぇ！」
ケースケは咄嗟に逃げようとするが、何かにぶつかってしまった。
ミッチー「ん〜？」
ナツメ／A「「ケースケ！／ケースケ君！」」
アキノリ「ナツメの知り合い？」
A「えっと……ナツメの弟」
ナツメ「う、うん…」
アキノリ「弟ぉ！？」
ケースケ「ななななな……！」
その頃、ケースケはミッチーとウィスパーに壁まで
追い詰められてしまっていた。
ケースケ「こいつら何ぃぃ！？」
ナツメ「こいつらって…ケースケ、ウィスパー達が見えてる！？」
A「えぇ！？」
アキノリ「マジ！？」
ウィスパー「どうやらその様ですねぇ」
ウィスパーは珍しげにケースケに近付く、が…
ケースケ「うわっ、このブヨブヨした奴何〜！？」
ウィスパー「ブヨブヨとは失礼な！最近体を鍛えて上腕二頭筋辺りも締まってきたところなんですよ！」
そう言いウィスパーは手首のカフスを取り、ムキムキの腕を見せつけた。
ミッチー「何ぃー！？筋肉で私と張り合うつもりか！」
ミッチー&ウィスパー「「マッスル！」」
謎の対抗心を燃やしたミッチーとウィスパーに挟まれてしまうケースケだが、必死に抜け出した。
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作者名：エム | 作成日時：2024年1月6日 20時
