第二章 死者の乗る自転車 ページ39
チャリ「あ、すみません…！どうやらまたご迷惑を
かけてしまったみたいですね…ごめんなチャリ」
トウマ「……チャリ」
チャリ「…………」
アキノリ「気にすんな！」
チャリ「え？」
アキノリ「もしまたお前が暴れ始めても、
俺達妖怪探偵団がすぐに元に戻してやるぜ！」
チャリ「！…ありがとうございます！」
その瞬間、チャリの身体が光り…そこからアークが出現した。
アキノリ「お…」
トウマ「アークになった…！」
アキノリはそのアークを手に取る
アキノリ「チャリ…」
アキノリ「もー…流石にケースケとサチちゃんも入るべきだろ、妖怪探偵団！」
ケースケ「いや、俺達はそういうの信じないし…
今日起きたのも、やっぱ諸々夢でしょ！こんなこと本当にあるはずないもん！」
ケースケ／幸子「「ね〜！」」
ナツメ「じゃあその顔のバッテンはどう説明するの？」
ケースケ「こ、これは肌荒れとかニキビとかそういう…ああそうだ、宿題やらなきゃ！先帰るね！」
幸子「バイバイー！」
ケースケと幸子はまた逃げるように走っていった。
アキノリ「往生際悪いなぁ」
トウマ「認めちゃうのが怖いんだね」
A「あはは…」
ナツメ「ま、あいつららしいと言えばそれまでだけど…それじゃ！」
トウマ「また明日」
A「ナツメ一緒に帰ろう!」
ナツメ「そうね！だって、Aの家は隣りだもんね！」
そう言って、ナツメ達も帰っていく。
アキノリ「じゃあな〜！」
アキノリも帰ろうとするが、チャリもそれについていった。
アキノリ「…なんでついてくんの？」
チャリ「他に行く当てもないですし…できれば、その…」
アキノリ「俺もう自分のチャリ持ってるんだ…悪いな」
チャリ「あ！」
チャリはアキノリを追いかける。
アキノリ「これ以上ついてきたら、変な名前つけちゃうからな？」
チャリ「へ？」
アキノリ「チャリだけに…チャ、チャーリーって
呼んじゃうぞ」
チャリ「チャーリー…！ありがとうございます、ご主人様！」
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作者名：エム | 作成日時：2024年1月6日 20時
