第二章 死者の乗る自転車 ページ36
ナツメ「チャリ…」
チャリ「…でもマサキ君は僕の心の中で生き続けます。だって、マサキ君は僕にとってたった一人の…
大事なご主人ですから！」
チャリは涙を拭き、決意するように言った。そこに…
「ついたぞ、マサキ」
チャリ「え？」
マサキの父「いやぁ、家も久しぶりだな」
マサキ「だね！」
マサキの母「マサキが一番久しぶりよね、2週間ぶり？」
ケースケ「マサキって聞こえたんだけど！？」
幸子「私もです…！」
ナツメ「私も…！」
トウマ「僕も…」
アキノリ「俺も…」
A「右に同じく…もしかしてだけど…」
マサキの母「まさか交通事故で運ばれた病院から、
直接ハワイに行くことになるとはね〜」
マサキ「そもそも車にぶつかって捻挫しただけ！大げさだったんだよ」
マサキの母「でも、ハワイに行けなくなるんじゃないかと思って心配したわよ？」
マサキ「別にハワイなんていつでも行けるじゃん」
マサキの母「それもそうね！」
ケースケ「ハワイ！？」
トウマ「捻挫…！？」
アキノリ「でも、さっきのおばちゃんは…」
「へっくし！」
アキノリ「へ？」
「あ〜、花粉症辛いわ…」
A「まさかの花粉症で…！」
ナツメ「マサキ君はハワイに行ってたからいなかったんだ…」
ケースケ「人騒がせ！ていうかチャリ騒がせ！！」
チャリ「マサキくん…！無事でよかった…！」
アキノリ「ま、まあご主人が無事でよかったな！」
ナツメ「早く行ってあげなよ」
チャリ「はい！」
チャリはコクコクと頷き、マサキの元へ向かおうとした。が…
チャリ「マサキく…！あ、え…！？」
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作者名：エム | 作成日時：2024年1月6日 20時
