【妖怪ウォッチシャドウサイド】初代エンマ大王の生まれ変わりは妖怪探偵団に居る (ページ35)

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第二章　死者の乗る自転車ページ35

涙を流すその自転車に、6人は何も言えなくなってしまった。

ナツメ「…マサキ君、良いご主人様だったんだね」

「…はい。素晴らしいご主人でした！僕は、マサキくんのお誕生日プレゼントに送られました。初めて会ったその日から、マサキ君は僕の事を本当に大切にしてくれました！出会ってすぐ、僕に名前までつけてくれたんですよ！チャリって！」

トウマ／A「「チャリ…」」

チャリ「僕はいつもその名前で呼んでもらっていました！友達に僕を見せる時にも…マサキ君は『こいつ俺のチャリだぜ』って！」

アキノリ「よ、よかったな！」

ナツメ「チャリって、名前じゃないし…」

ナツメはポロッとそんな事を言う。

チャリ「え！？」

アキノリ「い、いい名前だよなぁチャリ！」

幸子「いい名前ですよね…？」

チャリ「え…？」

アキノリ「で、それから？」

「……出会ったその日から、マサキ君と僕はいつも
一緒でした！初めての場所にも沢山行きましたし、
綺麗な景色も沢山見ました！どんな時でも、どんな所でも一緒に行きました…でもある日突然、マサキ君はいなくなっちゃったんです。僕を停めたまま…」

幸子「アララ…」

チャリ「僕はそこに何日も停められっぱなしでした。そしてずっとマサキ君を待ち続けて…気がついたら妖怪になっていました…それでよく一緒に行っていた場所を回って、マサキ君を探していたんです。なのに…」