第二章 死者の乗る自転車 ページ25
アキノリは鼻歌を歌いながら自転車を漕ぎ、妖怪探偵団の事務所へと向かっていた。
アキノリ「トウマもナツメもAも、もう来てるよな〜」
アキノリ「ただいま〜！」
自転車に掛けていた袋を取り、事務所へ入る。
アキノリ「おぉ！」
ナツメ／A「「お邪魔してまーす！」」
トウマ「やぁ」
アキノリ「三人ともちゃんとやる気になってるじゃんか！」
アキノリ「よし！今日も俺達妖怪探偵団で、現代社会に潜むをビシバシ片付けちゃおう！」
アキノリ「新しい書き込みは〜？…って！」
アキノリがパソコンを覗き込むと、それは自転車が表示された買い物サイトだった。
アキノリ「何見てんの！？」
ナツメ「買い物サイトだけど？」
トウマ「これ、ちょっと良いよね」
A「あ…ホントだ！」
アキノリ「お〜！八段変速になってフレームも軽くなった新しいモデル…って違ーう！」
A「……」
アキノリ「もう！それより怪奇案件！」
アキノリはトウマを押し退け、パソコンを操作し始める。
ナツメ「あー！次、私が使う番だったのに…」
アキノリ「自転車だったら買い物サイトじゃなくて…こっちこっち！」
ナツメ「え？」
アキノリ「この前気になる書き込みを見つけたんだ」
3人はアキノリのパソコンを覗き込む。そこには【死者の乗る自転車】という書き込みがあった。
トウマ「【死者の乗る自転車】？」
アキノリ「そう。最近書き込みが増えてるんだ」
アキノリ「学校の帰りとかに道を歩いていると…後ろから死者の乗る自転車が近付いてきて、突然襲われるって」
ナツメ「えぇ…？何それ……」
A「うーん…」
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作者名：エム | 作成日時：2024年1月6日 20時
