COLOR ME IN *°Part 6 (ページ12)

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『いかと巻き貝の魚卵スープ』ページ12

ジュンスくんを“引き留める”とか

“振り向かす”とか

そういうたいそうな気持ちとかじゃなくて

『残したい』

そんな感覚。

物理的なものが離れても

私を気にしてもらえるような？

思い出す、だと思い出みたいで嫌で

私と出逢って、私っていう存在が

彼の中に残るように…

“消えない色を落として行きたい”

笑顔のジュンスくんにわたしも笑顔を向ける

どうか…この笑顔の側に少しでも長く
一緒にいられますよーに！

〜♪(鐘の音)…聞こえた気がした

努力もするよ？だけど

鐘…頼みだーー！(笑)

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ジュンスくんの部屋を出て、リビングに2人で向かう

A「ねねね。ユチョンくんに何つくろーか？」

JS「そーだね。ちょっと一緒に考えよっか？」

そう言ってコーヒーを入れて
2人でウッドデッキに

携帯をしきりにいじるジュンスくん。

なんかやることあったりした？仕事…とか？

A「大丈夫？忙しいんじゃない？」

JS「え。あーううん。これ(携帯)ジェジュン。
　風呂沸かしたから。たまったら先に入ってていいよ。って。諸連絡^ ^大丈夫だよ？Aさんは？忙しくない？」

A「私は休みだから。だいじょーぶだよ。
　じゃあ…2人で作るもの…決めよう！」

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・
JS「わ。これ！これおいしそーだよ！
　あ。これも！！わーまっようなぁー⤴︎」

作れるか，作れないか…って言ったら…

作れないんじゃない？っていうレシピに

キラキラした目して
画面を指さしてる…ジュンスくん

か、かわいい…罪だなぁ…

ウッドデッキの間接照明の中

映される横顔は
無邪気だけど…優しくて

JS「ね！」

そう言って…急に顔を上げるから

A(・・・っ！///)

画面じゃなくてジュンスくんを見てたから

目・・・合っちゃったし。

A「…っと・・・うん。そうだね。
　これとかいいかもね。」

顔をそらして
テキトーに指さした画面

JS「…Aさん。イカが好きなの？それとも…貝？貝が好きなの？」

A「・・・え？」

JS「え？だってほっら、これ…でしょ？
『いかと巻き貝の魚卵スープ』」

A「！！！あ。あー！！ね？でもこれは…ちょっと好き嫌いあるかもだよね？」

JS「僕は好き」

A「え？」///

JS「貝。僕は貝好きだからー」

あ。貝…。そうだよね。か、貝。
うん、貝だよね。

あ、そーなんだ。…って

レシピ選びに集中しなくちゃ…