お弁当が満たすもの ~JS side~ ページ45
CM「・・・危ないな。気を付けてくださいよぉ？」
JS「？？？」
CM「…はぁ・・・まあいい。食べないんですか？」
JS「食べますよっ。もー」
お弁当には
僕が話したことってあったっけ？って思うような
僕の好きなものたちが入ってた
不思議だった。
学校でAさんを感じることは今までほとんどなかったから
職場でこうして
彼女の存在を感じることが不思議で。
不思議だけど…この休み時間がなんだか
今、ここから切り離されて
"僕らの時間"になったようで
あったかい気持ちになった
食べ終えてタッパーを閉めて袋にしまう。
もう少しこのあったかい想いにいたいけど
早くしないと昼休みが終わっちゃうから
準備室に行かなきゃいけない僕は、
切り離されてた僕らの空間からまた、学校に戻って来て…
準備室へ急いだ。
今日はできる限り早く帰って…
ランニングもしたいしそれに…
早く『ありがと』って伝えたくて
・
JS「えっと…今日は帰り遅い？・・・」
数学の教科準備室の入り口の前、
入る前にAさんにLINEをしとく。
このとびら入ったら僕はせんせーだから
“先生”の前に……？！・・・ナンダ？
(ガラッ)扉が開く
女生徒「ジュンスせんせー待ってた」
彼女の向こうの準備室を覗く。
JS「他に人は？」
女生徒「……いないけど？」
JS「…あのさ？そういうのなくても。
2人はまずいから。中じゃなく、ここで。
廊下で悪いけど。じゃなかったら、職員しt・・・」
女生徒「ココでいいです」
少し不貞腐れたようにその生徒は言った。
チャンミンせんせー…
なんかわかったような気がします…
気を付けなきゃ・・・ね？
廊下でその生徒の質問を受けてたら
ポケットの中のケータイが何かを受信したのがわかった
きっとAさんからのさっきの返信
・
5時間目の予鈴が鳴る
5時間目に授業のない僕は
そのまま準備室へ入った。
比較的……三角とか四角とか。
そういうカタチの教材ものに囲まれたこの部屋の中で
さっきから僕の頭に浮かぶのは
ランチタイムにみたお弁当の中の『ハート』
ケータイを開くと来ていたのはやっぱり
Aさんからの返信で
ーーLINEーー
A「頑張ったら早く帰れそう。だから頑張る^ ^」
僕も…がんばろっ
.*･ﾟ .ﾟ･*.
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作者名：yuyu×maco
x他1人 | 作成日時：2023年3月22日 23時
