COLOR ME IN *°Part 3 (ページ42)

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僕のため ~JS side~ ページ42

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僕はまだ少し、持ち帰りの仕事が残ってたから
残りのそれに取りかかる。

深夜までは行かない時間に見通しついて

先にお風呂を済ますため部屋を出る。

リビングのドアから光がもれていて

キッチンの音？がする

そっとドアを少しあけて中を伺うと………

キッチンでなにやら動き回るAさんがいた

(こんな時間に…)

思いあたるのは、明日のお弁当。だよね？

(悪かったかなぁ…)

ちょっとそう思ったんだけど

でも動き回るAさんがなんだか・・・

楽しそうに動いてるから？
僕は申し訳ないなって思いもしたけど…

なんだかすごくうれしかった。

まるでツルの恩返しのように
ホントは見てはいけなかったのかもしれないw

そう思って。
声をかけることなくまたドアをそっと閉める

お風呂から出たら消えていたキッチンの電気

そっと入って、キッチンをのぞく

明日の僕のお弁当箱はコレか(笑)

そうだよね、いきなり言ってお弁当箱があるわけないもん。

下ごしらえと明日の準備ができてるその
お弁当箱に。

僕は小さく『ありがとう』ってつぶやいた。

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翌朝

A「はい。じゃあーこれ。あんまり期待しないで？ホントに・・・。じゃあー行ってらっしゃい！」

お弁当の袋と一緒にもらった「行ってらっしゃい」の言葉

JS「・・・」

胸がいっぱいになっちゃって僕は一瞬なにも言えなかった

A「ん？だいじょぶ？まだ眠い？(笑)」

いたずらな笑顔でAさんがそう言うから

『トクン』胸がそう音を少し立てた気がして

僕はお弁当を受け取る時

袋を持つAさんの手を、わざと上から
掴むように、その手に触れるようにしながら受け取り

JS「ありがと。行ってきます」

手を重ねたまま目を見てそう、言った

僕が見てもすぐわかるくらい

Aさんがみるみるあかーくなったから

(ドキドキの仕返し、成功♪)とか思ってたけど…

僕の耳も、赤かったと思う

こんなこと言うとちょっと…あれだけど

あの時、“触れたい”って思った…んだ

どうして“触れたくなった”かは、わからなくて

触れたい、って思って実際にそうした自分に

僕自身がちょっと、驚いていた・・・

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