差し出された手 ページ18
その『次』はすぐにやってきて
ジュンスくんから、
�犧Ｆ�は走る？�瓩辰討いο⇒蹐鬚發蕕辰燭里麓，瞭�の夕方。
朝から降ってた雨も午後過ぎたらやんで
空気が洗われたみたいな、澄んだ空に変わってる。
最後になっちゃうかもしれない時間を
先に伸ばしたい気持ちはあったけど…
いつまでも毎晩のランニングのこと
ジュンスくんに気にさせても悪いから
A「今夜、じゃあ走ろう！お願いします」
そう返事した
夜になって、2人でランニングに出発する
走り出す前…言うおかなとも思ったんだけど
走ってる間は楽しく話してたいし…って思ってしまって
私は最初に伝えることをせずにいた。
簡単な準備運動をしてる時
JS「今週はね、わりと早く帰れると思うんだ
だから何回か夜走れそうだよ❕」^ ^
ニコニコしながらそう言ってくれて
A「・・・」
JS「あれ？Aさんダメ？今週忙しいーの？」
ワクワクしてくれてるジュンスくん目の前にしたら
黙っとけなくて
A「あのさ…」
ジュンスくんに
無理させてしまってるのが申し訳なく思ってることと
だから、時間変えて自分で走ろうと思ってるってこと、
伝えた。
JS「・・・」
何も言わないジュンスくん
何も言わないまま
JS「行こっ…」 走り出した
いつもなら絶対ふざけて降りる階段も
今日は普通に下りるジュンスくん
いつもなら
店外で飲んでる人見て
小声でいろんなツッコミいれるはずの
飲み屋さんの前も
JS「・・・」
黙ったまんま。
ちょっとその斜め後ろを
走る私…
いつもは横に並ぶけど…
今はちょっと気まずい
遊歩道に何本かある、細いトンネル
その３つ目のトンネルにそれはあって
今日の昼過ぎまで降り続いてた雨のせいか
ちょうどトンネルの真ん中あたりが
坂で窪んでるから
そこに大きい水溜り
道をふさぐようにできたそれは
ちょっと見た感じ…通れないと思うほど
ジュンスくんは
タタタタって、助走つけるようにして
(ぴょん)って ジャンプするように
向こうに渡った
A「・・・」
向こうに渡ったジュンスくんが
そのまま走らず
向こう側で立ち止まってこっちを振り返ってる
(私も飛び越えられるのかな？これ。)
ちょっと躊躇してると
JS「…ほら。」
そう言って差し出された…ジュンスくんの手。
A「！」
手…差し出してくれたジュンスくん
片足、水溜りの中につま先着いて
半身こっちに寄せながら、
伸ばしてくれた、手…
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作者名：yuyu×maco
x他1人 | 作成日時：2023年3月22日 23時
