重なる時間 ページ17
部活帰りの遅い時間に
一緒に走るようになって数回
ジュンスくんと一緒に走ることが楽しくて。
“悪いな”って思ってることを、ちょっと
自分で目つぶってるところあって。
でももうきちんとしよう
話してみよう。
次、夜走れた時に
話してみようって思った。
一緒の時間がなくなるかもしれないこと。
さみしいって思う、私がいた
『ご飯あるからね』っていう
ちょっと微妙かな？/// っていうLINEを送って
自分の部屋にいたら
ジュンスくんからLINEが来て
『おいしい』って書いてあったから
帰って来たんだ！って思って
気が付いたらリビングに向かってた私。
水、取りにね？って
階段降りながら…自分に言い訳して
入ったリビング。
テーブルに座るジュンスくんは
ウッドデッキをフワッと眺めてる横顔で
私に気が付いてない。
その横顔に
見惚れちゃってる自分に気が付いて
……ちょっと焦る
びっくりさせないように声かけたつもりだけど
びっくりさせちゃったみたい？で
『おかえり』から、言葉が続かないけど…
じっと見られてることが、恥ずかしい
(まだ…ちょっとだけ話せるかな。)
すぐにここを離れたくないって思う自分がいて
(どーしよー)って次に続く言葉を探してたら
JS「ただいま」^ ^
ジュンスくんがそう言った
胸の奥で
(トクン)ってまた、あの音がしたけど
A「お疲れさま。大変だった？」
差し障りない言葉を続けて
この
重なる時間を伸ばしたい
よかった…部屋着…買っといて←
女子力の低すぎる思考回路
そんなこと思いながら
やっぱりジュンスくんと話せたこの夜が
私は嬉しかったんだ。
A「今度さ？夜大丈夫そうな日、わかったら教えて？」
JS「なにー？あらたまってー。いつもテキトーだったのにw」
A「…っ！あ。そーだね。うん。テキトーで
いいから。また。ね？」
(2人)『じぁ…おやすみ』
夕飯の片付けを一緒にして
そう言ってお互いの部屋に戻る。
・
迷惑になってるかもしれない、って
そう思うから…
ジュンスくんは優しいから。
疲れてるのにわたしに付き合って走ってくれてるのかもしれない
無理しなくていいからね、っていう
私の想いと、
考えた、1人でも大丈夫な方法。
それを伝えよう
(JS「ただいま」)
さっき見たジュンスくんの横顔がうかぶ
きっと最後になるかもしれない『次』を
大切にしようって 私はひとり思ってた。
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作者名：yuyu×maco
x他1人 | 作成日時：2023年3月22日 23時
