COLOR ME IN *°Part 3 (ページ15)

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ランニングシューズ ~JS side~ ページ15

こっちの学校に赴任したばかりで
慣れないのもあるし、新しいクラスを持ったし……で
毎日忙しく過ごしてた。

一人ひとりと向き合うことにどうしてもなるから、
自分の時間をどうしても削ってやらなきゃいけない
ところもあって。

一階の僕の部屋は、朝早いのも夜遅いのも
そおっと出入りできるから都合がいいんだ。

地元と違って、夜遅くても食べる場所にも困ることもないし
朝早くからやってる店も多いしね。

忙しかったけど充実した毎日がスタートしてた。

・

そんな毎日の中で、ある日から……
帰ってくると、玄関先の端っこに
ランニングシューズが干されるようになってた。

サイズとデザインから“おんなもの”なわけで

で…絶対それはゆゆのじゃなくて(笑)
走るようなタイプじゃない、それはわかる。からw

あとはAさんしかいないでしょ？

不定期だけど、
夜になると、あるその靴。

JS(夜…走ってんの？)

確かに、僕が帰宅する時間にもたまに見かけるランナー

川沿いは遊歩道になってる部分もあるから、
走りやすいのかもしれない。

街もね、そりゃ都会だから。明るいけど…

女の人、1人きりで走るのって……危なくない？

Aさんは、しっかりしてる人だと思ってたけど

そーいうとこ、わりと・・・なのか？

・

そんな事を思ってた数日間
気持ち…急いで帰ってみた日。

やっぱりで、
これから走るっていうAさんに玄関先で偶然会えて

僕も一緒に走る事にする。

案の定、コースはちょっと危ない箇所もあって

僕は、一緒に走ることを提案したんだ。

あれから始まった僕らの夜RUN。