それぞれの春 ページ12
4月になって
それぞれの新生活がスタートしてた。
ジュンスくんもこっちの学校で
新しいクラスを持ったようだし
予想通り…で、サッカー部の副顧問として
部活にも携わることになったみたい。
多分…今はジュンスくんが1番早くうちを出てて
部活があると1番遅い？んじゃないかな。って
ジュンスくんの部屋は一階だから
私が自分の部屋にいるとほぼ、接点がない。
週末も部活が忙しいみたいで、いないことも多かったし
夜ならちょっと、顔合わせたり
みんな一緒にご飯食べれたりすることもあったけど
でも持ち帰りの仕事をするって、言って
家でも忙しそうだった。
A「先生って本当に大変だよね。仕事…持って帰ってこれちゃうもん。」
ゆゆ「そうなんだよね。“仕事”って捉えない部分のさ、やりたい事とか、関わりたいこととか。
子供が相手だと…多いんだよ
それ全部、時間外に自分でやることになっちゃうから。
私は幼稚園だから…そういうことは少ないけど
気持ちはすごくよくわかるんだ」
・
ゆゆちゃんは、今年度は年長さんの先生になって
生活のお世話はラクになったけど
心の成長に寄り添うことの難しさ、
でもだからこそ感じるやりがい
そんな話しを最近はよく聞いていた。
私とジェジュンは、忙しいけど
今年の新入社員をチームに迎えることはなかったから
変わりないメンバーで今まで通り
2つめ、３つ目のシェアハウスの計画と進行。
ジェジュンはリーダーだから毎日遅めだったけど
私はわりと…落ち着いた日々を過ごしてて
帰りはそこまで遅くないゆゆちゃんと
今までみたいに待ち合わせて、
この街の食べ物屋さんを開拓したり
大変だけど充実してるゆゆちゃんの近況を
今までみたいに聞いたりしてた。
それと。
この暮らしになってからの
ジェジュンとの“いい距離”の話しも。
ゆゆ「ここに来てジェジュンとちょっと距離出来て。
前よりもドキドキすること増えたかも。なんてーw」
って、おちゃらけて照れながら言うゆゆちゃんは
めちゃくちゃ可愛かった。
今までと違うのは…
バイバイってしないで
同じ家に帰れること♪
帰宅して、お風呂も済ませて
いつでもリビングに出れるような
可愛いめの部屋着も買ってたから←
A(今日もまだ帰ってないのかなー？)
ふと考えたのは…そんなことで。
自分の部屋に戻る前に
水を取りに、キッチンに寄る
ウッドデッキで一服するジェジュンと
キッチンにいたゆゆちゃん。
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作者名：yuyu×maco
x他1人 | 作成日時：2023年3月22日 23時
