梵天の天使は私の全て

7話 ページ8

『眩し……』



病院特有の消毒液の匂いに包まれて目を覚ますと蛍光灯の光が眩しくて目が痛い。腕には何本もの管が繋がれている。


ふと横を見ると大量の甘いものや造花、姫が作ってくださったであろう折り紙の鶴が置いてある。


「A……？」


『おー、はよ。この病院ココが用意してくれたの？助かった』


ココ「はよ、じゃねぇよ！！」


ドタドタと転びそうになりながら走って行ってしまった。泣きそうな怒っているような顔をしていたな……。


あ、仕事。たまってんのか。


何よりも姫に会わなくては。蘭と三途にも迷惑掛けたしな。竜胆と鶴蝶も負担掛けたな。


皆に連絡するためにスマホを探したのだが枕元で見つけたのは自分の血でデロデロになったスマホだった。使えない。


仕方なく足元にあったスリッパを履いて立ち上がろうとすると慌ただしい足音がちかづいてきて病室のドアが勢いよく開いた。


「てめぇ、なに起き上がろうとしてんだぁ！？」


「三途うるさい！！A、大丈夫か？」


『三途、竜胆。悪い、迷惑掛けたな……ｸﾞｪｯ』



三途の野郎に無理やりベッドに寝かされてしまった……。



『重い』


三途「うるせぇ！！！寝てろよ！！急に起きやがって！勝手に起きんな！！！」


『竜胆、コイツキマッてんの？』

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