検索窓
今日:1 hit、昨日:1 hit、合計:7,330 hit

自由人4 ページ6

キーンコーンカーンコーン……__

昼休みが終わり、
授業が始まるチャイムが学校に鳴り響く。

そんな中、屋上では仁王が寝転がり、
Aはフェンス越しに立っていた。

「のぅ……」

仁王はAに話しかける。

「……どうした」

ボーッとしていたAが
現実に引き戻されたように応える。

「お前……」

「八神か、Aって呼んで」

「なら、A。で良いかの?」

「うん」

「Aは好いとる男じゃなくても良いのか?」

「何が?」

「キスのことじゃよ」

「あぁ……大丈夫だけど」

そう言って、仁王の隣に座った。

「私がやっているのは、
“好き”とかの愛情表現じゃなくて
私が持っていないものを
持ってるって言うのを知りたいからよ」

わかる?

そう言って薄く笑うA。

仁王は本当にAが何をしたいのか、
わからなくなってきていた。

「俺にはわからんよ。
……それより、俺はAの興味の為に
ファーストキス奪われたんか……!?」

「どーでも良いでしょ。女子じゃないんだからさ。
……見た目ホストなのに
キスしたことなかったんだね」

「見た目ホストってなんじゃ。ホストって。
……興味ないからの。女には」

嫌なことから逃れるように仁王は目を瞑った。

それをマジマジと見ていたAは、
フッと笑って空を仰いだ。

「ま、良いんじゃない?私もだし。
仲間だね。ナカーマー」

「なんじゃ……ナカーマーって……」

「ナカーマーはナカーマーよ」

目を面倒くさそうに開けて
Aを見る仁王に見向きもせず、
仁王の隣に寝転がるA。

そして、仁王の横顔をボケーッと眺めながら
放課後まで昼寝でもしようと考えていた。

「……肌、白っ!」

「今頃かの!?」

「おやすみ!」

「人の話を聞きんしゃい!!」

真横で色々言ってくる仁王を無視して、
Aはスヤスヤと眠りについていった。

自由人5→←自由人3



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.1/10 (34 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
39人がお気に入り
設定タグ:テニプリ , 自由人 , 幸村精市
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

天使のパンツ - めっちゃ面白かったです(*^ω^*)次の更新も楽しみにしてます!更新がんばってください。 (2015年8月16日 13時) (レス) id: e568148aba (このIDを非表示/違反報告)
ケノ*シノ(プロフ) - クルエルさん» 本当ですよ(笑)楽しみにしてもらえて嬉しいです(*^^*)更新率はとても低いですが、よろしくお願いします! (2015年2月23日 22時) (レス) id: 4fc5a0aef3 (このIDを非表示/違反報告)
クルエル(プロフ) - ケノ*シノさん» 本当ですか!?じゃあ、楽しみにしてます!!(´∀`*) (2015年2月23日 9時) (携帯から) (レス) id: 3cb9714877 (このIDを非表示/違反報告)
ケノ*シノ(プロフ) - クルエルさん» クルエルさん、ありがとうございます!!弟君は後々出したいと思っていますので、楽しみにしてもらえると嬉しいです(*^^*)これからも、よろしくお願いします。 (2015年2月22日 21時) (レス) id: 4fc5a0aef3 (このIDを非表示/違反報告)
クルエル(プロフ) - おもしろいです!主人公ちゃんと弟君の会話が微笑ましい(´∀`*)更新頑張ってください!応援してます♪ (2015年2月21日 9時) (携帯から) (レス) id: 3cb9714877 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ケノ* シノ | 作者ホームページ:http:/  
作成日時:2014年10月11日 9時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。