懸命リワード�� ページ36
「僕の人質ですが……与一といって、僕の中学のクラスメイトです」
濱がガラスの向こうのスポーツ刈りの少年を指した。学ラン姿で背が高いので、高校生かと思っていた。背の低い濱は小学生くらいに見えていたのだが……アンバランスな二人だなと思う。
「彼は人狼ゲームに参加した事はありませんが、よく僕が参加している事は知っていました」
「えぇっと……あの、セーラー服の高校生がマイマイのお姉ちゃんで、メイメイっていうの。お姉ちゃんはゲームに参加した事があって……マイもその影響で、ゲームを始めたの」
「あぁ、なるほど。だから、どっちの人質も落ち着いてるのか」
与一が落ち着いた様子だったので、俺はそう言ったものの、メイメイさんは少し戸惑っているようにも見えた。
自分が人質としてゲームに参加させられた事に、というよりは、妹のマイマイさんがゲームに参加している事に驚いているように見えたのだ。
(お姉さんに内緒で参加してたのか……？)
まぁ他人に言いふらすような話でもないしな、と俺は思い直した後、ふと気づいて言った。
「そう言えば、人質の中に人狼がいるんだとしたらさ……人質達は、いつ自分の役職を知ったんだ？ ここへ来てから、そんなくだりはなかったよな？」
「確かに……確かに、いつ知ったのか謎だよね。人質さん達は、いきなり攫われて来たんでしょ？ なのに役職を教えられるタイミングなんて、あったのかな」
マイマイさんが言った“攫われて来た”という言葉で俺は“だからイルカが目覚めた時、頭が痛そうにしてたんだな”と納得した。
年齢の割に、観察力がある子らしい。
「……もしかして皆、人質の役職を知らされたりしてないか？」
「人質の役職を……？ 僕は与一の役職を知りませんが……お二人は知っているのですか？」
「俺も知らないけど……人質が人狼の人だけは、人質の役職を知らされて……ないかな？」
俺がサクラさんとの待ち合わせに行くまではイルカが無事だった事を考えると、ロンの仲間が人質達を攫って来てから、さほど時間は経っていないのだろう。イルカの目覚めた時の反応からして、人質に役職を知らせる間はなかったのだと考えられる。
人質本人が知らされていないのなら、俺達は当てずっぽうで誰かに投票しなければならないが……それでは、あまりにも運の要素が強過ぎる。
「人狼である人質本人が知らなくても、俺達の誰か……人狼の“相棒”が知っていれば、推理する事は可能じゃないか？」
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くろーさぎ(プロフ) - 転スラリムるさん» いえいえ、こちらこそありがとうございます！！アニメみたいに面白く出来ると良いんですけどねぇ……更新、頑張らせて頂きます！ (2020年3月26日 9時) (
レス) id: 472ca3e356 (このIDを非表示/違反報告)
転スラリムる - ありがとうございます！アニメ系しか見てなかったので嬉しいです！更新頑張ってください!! (2020年3月26日 9時) (レス) id: a9f5253a4a (このIDを非表示/違反報告)
転スラリムる - あ (2020年3月26日 9時) (レス) id: a9f5253a4a (このIDを非表示/違反報告)
くろーさぎ(プロフ) - オレンジ100％！さん» ありがとうございます……！！とても嬉しいです！はい、更新頑張らせて頂きます！ (2019年10月27日 17時) (レス) id: 472ca3e356 (このIDを非表示/違反報告)
オレンジ100％！(プロフ) - 昨日から読み始めました！面白かったです！更新頑張ってください！ (2019年10月27日 16時) (レス) id: 173ea3e1dd (このIDを非表示/違反報告)
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