交錯レビュアー�� ページ34
「マイマイさんが、人狼……？ 確かに彼女はハマの意見に当てはまるけど……」
素直そうな彼女が、上手く俺達を騙せるとは思えない。……が、俺はサクラさんが言っていた事を思い出す。
『今回は、人狼ゲームの常連達で行います』
「いくら素直そうでも、彼女のような子供でも、何度もゲームをクリアしていれば、僕達を騙す事くらい簡単でしょう」
「……そ、そうだけど……」
「まっ、マイは！！ 違うの……！！」
マイマイさんが、悲痛な声で反論する。
「違う違う違う、マイは人狼じゃないんだよ！ くじら！ くじら！！ マイマイはただ、ただ皆と仲良くしたかっただけなの！！」
「ま、マイマイさん……」
「信じて！ 信じて！！ ねぇ！ ねぇくじら、くじらっ！！」
取り乱したマイマイさんが俺を強く揺さぶった。マイマイさんを信じたい気持ちと、選択を間違えてはならない、というプレッシャーで、腹の中が気持ち悪い。これじゃあまるで、手術の――。
『くじらくん』
耳元で響いた、静かな声にはっとした。胃の辺りの不快感がすっと引いていき、一呼吸おいて俺は応答する。
「……何だ？ イルカ」
『……落ち着いて聞いて。……あんまり、目の前の人間を信用しない方が良いかもしれないよ』
「……え？ どういう意味だ？」
目の前の人間といえば、濱か、マイマイさんか。イルカの声は緊張しているのか、若干震えているように感じる。
『……自分で選ばないと……他人に流されたら、大変な事になるかもしれないんだ……』
「……？ ああ……アドバイス、ありがとうな。……それで、マイマイさん。マイマイさんは本当に人狼じゃないのか？」
「え……！？ う、うん！」
信じて！！ と付け足すマイマイさん。俺はふと考える……これで濱かマイマイさんのどちらかが人狼なら、少し簡単過ぎないだろうか？ まだ何かがある気がする。ゲームを二度もクリアした俺には、こんなに簡単に終わるわけがないように思えるのだ。
「くじらさん？ 何を考え込んでいるんですか？」
「……濱。もしマイマイさんが人狼だとしたら、少し簡単過ぎる気がしないか？ 何というか、人狼プロジェクト――の、裏切り者の事だから、もう少し何かを用意してそうな気が……」
ロンが人狼なのか？ 否、ルームマスターが人狼だという手口は前回と同じだ。趣向も凝らさず、前回と全く同じ方法で来るとは思えない。だとしたら……。
「……もしかしてだけどさ。人質の中に、人狼が潜んでるんじゃないのか？」
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くろーさぎ(プロフ) - 転スラリムるさん» いえいえ、こちらこそありがとうございます！！アニメみたいに面白く出来ると良いんですけどねぇ……更新、頑張らせて頂きます！ (2020年3月26日 9時) (
レス) id: 472ca3e356 (このIDを非表示/違反報告)
転スラリムる - ありがとうございます！アニメ系しか見てなかったので嬉しいです！更新頑張ってください!! (2020年3月26日 9時) (レス) id: a9f5253a4a (このIDを非表示/違反報告)
転スラリムる - あ (2020年3月26日 9時) (レス) id: a9f5253a4a (このIDを非表示/違反報告)
くろーさぎ(プロフ) - オレンジ100％！さん» ありがとうございます……！！とても嬉しいです！はい、更新頑張らせて頂きます！ (2019年10月27日 17時) (レス) id: 472ca3e356 (このIDを非表示/違反報告)
オレンジ100％！(プロフ) - 昨日から読み始めました！面白かったです！更新頑張ってください！ (2019年10月27日 16時) (レス) id: 173ea3e1dd (このIDを非表示/違反報告)
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