交錯レビュアー�� ページ33
「えっと……！？ どういう事、どういう事！？」
「……ロンさんと朔来さんの二人は、今回のゲームのルームマスターだったという事ですね」
混乱するマイマイさんに、冷静に状況を分析する濱。この二人のどちらかが人狼なのだ。
「僕は同級生が人質ですし、早く人狼を見つけましょう」という台詞で、俺は濱が思っていたより歳は上らしい事を知った。
「う、うん……マイマイもお姉ちゃんに、ゲームに参加するって伝えてなかったから、頑張らないと……！」
「だけど……どうやって見分けるんだ？ これまでに人狼らしい言動をした人なんて……」
「……こんな意見は、どうでしょう。人狼は他人と対立する事を嫌う。そのせいで自分に票を入れられるのが怖いからです」
濱の考えは、俺が最初のゲームでサクライさんに言った“疑われないように自分からは話さない”という考えに似ていた。俺も恨みの票を入れられる事は避けたいと思うからだ。
「だけど、それだけじゃ判断は出来ないよな……村人でも、争い事になりたくないから黙ってるって可能性もあるからさ」
「確かに、他人と揉めるのは誰でも面倒ですからね。……逆に考えるのはどうでしょうか？」
「逆……？ その理論に当てはまらないように、わざと他人と喧嘩するって事か？」
前回のゲームで、オオガミが言われていた事だ。重要な役職を持っている者は、疑われるような事はしないはず。なのに、あれほど目立つのはおかしい。オオガミの場合は喧嘩っ早い本来の性格によるものだったが、わざとそう振る舞う事で疑いを回避するという策もあるかもしれない。
ところが、濱は「いえ、そういう意味ではないんです」と首を横に振った。
「“出来るだけ多くの者と仲良くする”。敵を作らないのもそうですが、言い換えると“味方を多く作る”という意味でもあります」
「なるほど……仲良くなれば、自分が疑われた時庇ってくれるだろうし、その人の票は入りにくくなるもんな」
「それに、より多くの者と仲良くなれば、自ずと疑われにくくなります。積極的に周囲とコミュニケーションを取ろうとした人物が怪しいという事です」
「ところで、マイマイさん」と、濱は急に彼女の方を向いた。
「僕が、この部屋で目覚めた時、声をかけてくれたのは君でしたよね？」
「……え、え？」
それまでの俺達の話し合いでは全く意見しなかった彼女に、濱が冷たく言い放つ。
「僕達は、人狼は君ではないかと言っているんですよ」
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くろーさぎ(プロフ) - 転スラリムるさん» いえいえ、こちらこそありがとうございます！！アニメみたいに面白く出来ると良いんですけどねぇ……更新、頑張らせて頂きます！ (2020年3月26日 9時) (
レス) id: 472ca3e356 (このIDを非表示/違反報告)
転スラリムる - ありがとうございます！アニメ系しか見てなかったので嬉しいです！更新頑張ってください!! (2020年3月26日 9時) (レス) id: a9f5253a4a (このIDを非表示/違反報告)
転スラリムる - あ (2020年3月26日 9時) (レス) id: a9f5253a4a (このIDを非表示/違反報告)
くろーさぎ(プロフ) - オレンジ100％！さん» ありがとうございます……！！とても嬉しいです！はい、更新頑張らせて頂きます！ (2019年10月27日 17時) (レス) id: 472ca3e356 (このIDを非表示/違反報告)
オレンジ100％！(プロフ) - 昨日から読み始めました！面白かったです！更新頑張ってください！ (2019年10月27日 16時) (レス) id: 173ea3e1dd (このIDを非表示/違反報告)
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