悪性ヒント�� ページ29
『さぁサァ！ リアル人狼ゲーム、第二回戦の始まりだヨ！！』
テーブルの上にひょいと飛び乗り、モニターすら踏みつけて楽しそうに告げたハルトがスクリーンに映る。
「どうスか？ 上手く中継、出来てるッスか？」
普段の彼の明るい口調からは、やや違和感のある片言で、青年――ケイが訊ねた。
「ええ、問題
壁に備わった数々のスクリーンに背を向け、パソコンのような機械を操作していた人物が、背後のケイを振り返らないまま答える。
「なら大丈夫ッスね！ オレらはココから見守ってるだけで良いって事っしょ？ めっちゃ簡単な仕事じゃないッスか！」
嬉しそうなケイとは対象的に、その人物は「左様で御座居ますね」と、感情の込もっていない声で言った。
「もー、ホントにそう思ってます！？ まぁでもセンパイのリアクションが薄いのは、いつもの事ッスよねー」
ついに何も返さなくなった“先輩”に、ケイはやや呆れたようにため息をついた後、薄暗い室内で煌々と照るスクリーンに目をやった。
「にしても、ロンセンパイも楽しそうッスねぇ。やっぱ本場で仕事すんのはテンション上がるッスよね、センパイ！」
だが、返って来るのは虚しい沈黙ばかりだった。「ちょっとセンパイ、反応くらいして下さいよ」とケイは頬を膨らませる。
「まぁ良いッスけど……あ、そうだ！ オレ、用があるんで外、行って来るッス。ちょっとの間いなくなるッスけど、サボりじゃないんで！ そこんトコ、ヨロシクッス！」
返事がないまま「んじゃ、失礼するッス！」と、ケイは監視室を後にした。
「さってとー、オレの使える相棒チャンは……」
金色のスマホを取り出し、ケイは“使える相棒”に電話をかけた。
プルルル、プルルル、プルルル……。
「……ったく、全然出ないじゃないッスか。後輩の分際で何やってるんスかねぇ、アイツは」
何コールかした後、ようやく相手が電話に出た。
『……もしもし』
その人物にしては珍しく、少し緊張したような、怖気づいたような声だった。自分に叱られるのを恐れているんだろうな、と思ったケイはからかってやろうかとも思ったが、時間のロスが生まれてしまうのでやめておいた。
(あのセンパイ、時間に煩いッスからね……)
「もしもし？ 今、時間、大丈夫ッスか？ 四天王からアンタに一つ頼みがあるんスよ……ねぇ、」
「――オオガミサン？」
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くろーさぎ(プロフ) - 転スラリムるさん» いえいえ、こちらこそありがとうございます！！アニメみたいに面白く出来ると良いんですけどねぇ……更新、頑張らせて頂きます！ (2020年3月26日 9時) (
レス) id: 472ca3e356 (このIDを非表示/違反報告)
転スラリムる - ありがとうございます！アニメ系しか見てなかったので嬉しいです！更新頑張ってください!! (2020年3月26日 9時) (レス) id: a9f5253a4a (このIDを非表示/違反報告)
転スラリムる - あ (2020年3月26日 9時) (レス) id: a9f5253a4a (このIDを非表示/違反報告)
くろーさぎ(プロフ) - オレンジ100％！さん» ありがとうございます……！！とても嬉しいです！はい、更新頑張らせて頂きます！ (2019年10月27日 17時) (レス) id: 472ca3e356 (このIDを非表示/違反報告)
オレンジ100％！(プロフ) - 昨日から読み始めました！面白かったです！更新頑張ってください！ (2019年10月27日 16時) (レス) id: 173ea3e1dd (このIDを非表示/違反報告)
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