悪性ヒント�� ページ28
「まぁまぁ、妹さんは生きてるって事で良いとマイマイは思うよっ！」
ギスギスした空気を変えるように、わざと明るく笑うマイマイさんに、緊張感が少し緩んだような気がした。「……そうですね」と、また連られて微笑む日向に、またも俺は安堵する。
「……日和さんの事は今は置いておきましょう。お二人だけならともかく、ここには僕達もいるのです。ルームマスターを探さなければならないのですから、余計なタイムロスは出来ませんよ」
「そう、ですよね。すいません、濱さん……で、どうやって見つけるんです？」
「……もう分かっているだろう」
ぼそりと朔来さんが言った。
「……」
ハルトは
「……？ ハルト？」
「……ふふっ」
あは、アハ、あはハハはハ。
「可笑しいネェ……ねぇ、そう思わないカイ？」
「え？」
笑いを堪えた瞳で、ハルトは俺達を見つめた。
「実の妹の命よリモ、ゲームの方が大事カイ？ ソンなんだから妹サンに逃げられルんだよ？」
「な……お、お前……！！」
日向が、ハルトに掴みかかろうとして――動きが止まる。その表情が、一瞬にして大きく歪んだ。
「……！？ ぐ、うっ……」
「アっハハは！！ ……ルームマスターに逆ラったら、ドウなるんだったっけ？」
呻きながら日向は首元を押さえていた。その部分から鮮血が上がる。噴水のように吹き出した赤黒い血が、そばにいた俺やマイマイさんを染める。
そして、一番近くにいたハルトも。
「ンー……血の量ハあんまりかナぁ。モット首がゴテッと落チるくらい出て欲しかったんだけど」
まぁ良いカ、と笑うハルトの話し方が……明らかにおかしかった。こんな片言で作ったような話し方をする奴じゃなかったはずだ。これじゃあまるで、俺が夢で会った
「……お前らは……一体、何者なんだ？」
日向が倒れる。徐々に小さくなる赤色の噴水は、日向の呼吸が止まっていく事を意味しているのだろう。派手な道化の衣装を真っ赤に染めて、そいつは本物の道化師のように笑った。
「ボクらは、人狼プロジェクトの裏切り者さ！ ゲームを手配するだケの、良い子チャンなチームを滅ぼシて……イツカ、この世界も」
人殺しの道化師は、
お
「……イツカこの世界も、滅ぼすンだ――」
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くろーさぎ(プロフ) - 転スラリムるさん» いえいえ、こちらこそありがとうございます！！アニメみたいに面白く出来ると良いんですけどねぇ……更新、頑張らせて頂きます！ (2020年3月26日 9時) (
レス) id: 472ca3e356 (このIDを非表示/違反報告)
転スラリムる - ありがとうございます！アニメ系しか見てなかったので嬉しいです！更新頑張ってください!! (2020年3月26日 9時) (レス) id: a9f5253a4a (このIDを非表示/違反報告)
転スラリムる - あ (2020年3月26日 9時) (レス) id: a9f5253a4a (このIDを非表示/違反報告)
くろーさぎ(プロフ) - オレンジ100％！さん» ありがとうございます……！！とても嬉しいです！はい、更新頑張らせて頂きます！ (2019年10月27日 17時) (レス) id: 472ca3e356 (このIDを非表示/違反報告)
オレンジ100％！(プロフ) - 昨日から読み始めました！面白かったです！更新頑張ってください！ (2019年10月27日 16時) (レス) id: 173ea3e1dd (このIDを非表示/違反報告)
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