悪性ヒント�� ページ27
そう呟いた日向が、刺すような目つきで俺を見ていた。例えるなら、大事な人の
「あ……」
言ってしまった。彼は知っているのだろうか。俺がサクライさんを疑い、投票したと。俺がサクライさんを殺した事を。
「……やっぱり、お前のせいだったんだな」
先程までの人の好さそうな笑みは消え、代わりに黒い憎悪を浮かべた顔で、彼は椅子から立ち上がった。テーブルの反対側に周り込み、つかつかと俺に歩み寄ると、先程ハルトが俺にしたように、俺の胸倉を勢い良く掴み上げた。
「う……」
「……うちの妹が死んだのは、お前のせいか？」
その言葉に、俺は大きく目を見開いた。
「え……？ 死んだ……？」
「……ゲノム事件だ。知ってるだろ。人狼ゲームの常連達の、連続した謎の死。最も新しい被害者が、日和なんだ」
そんなはずはない。だって俺がこのゲームに参加しているのは、他でもない、彼女に言われたからで……。
『私は、
どこか嘲笑うような響きを込めた彼女の台詞が、俺の中で
「サクラ……さん？ でも、サクラさんとサクライさんは同一人物で……！！」
「……何を言ってるんだ？ 妹が死んだ所は、俺がこの目で見たんだぞ。ネットで配信された動画で、お前に言われて処刑されたんだろ！」
「……じ、じゃあ……サクラさんは一体、誰なんだ？ てっきり俺はサクライさんだと……」
「は？」と苛立ちで眉を寄せる日向に、俺は最初のゲームを終えた後、二回目のゲームでサクライさんそっくりの女性と出会ったと話した。
「その人はサクラさんっていって、俺がこのゲームに参加させられたのも、その人に言われたからなんだ」
あ、思い出した思い出した！ と、マイマイさんがぽんと手を打った。
「そっかそっか、くじらの初めてのゲームにいた高校生くらいの女の子だよね！ じゃあじゃあ、日向はそのお兄ちゃんなんだね！」
「ああ……だが、日和が生きているのか……？ そのサクラさんという人は本当に日和に似ているのか？」
「あ、ああ……俺が見る限り、瓜二つだったよ。ていうか、本当に同じ人なんだと思ってた……」
性格は随分サクライさんとは違ったけど、というのは付け足さなかった。何か余計な事を言ったらすぐにでも絞め殺されそうな迫力だ。
「……あの日以来、妹が帰って来ていないんだ。生きているなら良いが、今頃どこで何をしているのやら……」
ようやく彼の手が離れ、俺は慌ててジャージの
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くろーさぎ(プロフ) - 転スラリムるさん» いえいえ、こちらこそありがとうございます！！アニメみたいに面白く出来ると良いんですけどねぇ……更新、頑張らせて頂きます！ (2020年3月26日 9時) (
レス) id: 472ca3e356 (このIDを非表示/違反報告)
転スラリムる - ありがとうございます！アニメ系しか見てなかったので嬉しいです！更新頑張ってください!! (2020年3月26日 9時) (レス) id: a9f5253a4a (このIDを非表示/違反報告)
転スラリムる - あ (2020年3月26日 9時) (レス) id: a9f5253a4a (このIDを非表示/違反報告)
くろーさぎ(プロフ) - オレンジ100％！さん» ありがとうございます……！！とても嬉しいです！はい、更新頑張らせて頂きます！ (2019年10月27日 17時) (レス) id: 472ca3e356 (このIDを非表示/違反報告)
オレンジ100％！(プロフ) - 昨日から読み始めました！面白かったです！更新頑張ってください！ (2019年10月27日 16時) (レス) id: 173ea3e1dd (このIDを非表示/違反報告)
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