特別ルール�� ページ25
「そして、貴方が……くじらさん」
にこっ、と日向が微笑んだ。俺の目を真っ直ぐに見据えたその笑みは、普通なら感じの良いものだっただろう。だが、俺は何故か、首筋にナイフを当てられたような鋭い冷たさを感じた。
「あ……そ、そうです。くじら……です」
俺の声の震えがどこから来るのか。俺は、目の前の男から来るのだと思った。イルカのように親しみやすい微笑みでも、ハルトのように真意の読めない笑顔でもない。ただ、俺はその笑顔に、取り繕ったかのような不自然さを覚えたのだ。
「あれあれ？ 日向……怒ってる？」
マイマイさんがふと口にする。日向の表情から、俺と同じように何かを感じたのだろう。小さく首を振った日向は「あぁ……すみません」と、恥ずかしそうに肩をすくめた。
「自分、よく怖いって言われるんです。背も高いし、色黒ですし、妹とは大違いだ。彼女の話は、今はしないですが」
ルームマスターを見つけるんですよね、と言った日向の表情は元通りで、俺は心の中で安堵する。
「ルームマスターって言っても、どうやって見つければ良いんでしょう？ 自分が今まで参加したゲームに、そんなルールはなかったですし……」
「……ルームマスターを探す、という異例のミッションを解決するのは難しそうに思えるよね？」
ハルトが、また、あの謎めいた笑みを俺と日向に投げかけて言う。「はい……」と素直に頷く日向に連られて俺も頷いた。
「大丈夫さ！ ボク、スパイ映画のファンなんだけどね、その主人公が言うんだ。“何かを見つけろと頭ごなしに命令する奴は、こちらが絶対に見つけられると思っているんだ。だから、そのためのヒントを必ずどこかに置いている”ってね！」
確かに、もし俺達がルームマスターを見つけられなければ、二回戦や三回戦も行えなくなる。
今回は特別というから多少の違いはあるかもしれないが、恐らく通常のルールでは、一回戦を勝ち抜いた者達――ここでいうと、ルームマスターを除いた五人――で二回戦を行うだろうし、三回戦になると人数が増えるかもしれない。
そんな状況で俺達がここで負ければ、他の場所でのゲームにまで悪い影響を与えるのではないか？
「人狼プロジェクトはゲームを面白くする役割を担っています。故に、参加者が全滅するような不条理なゲームを仕掛けては来ません」
「ルールに
朔来さんの問いに、俺は思わず、ハルトを見た。
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くろーさぎ(プロフ) - 転スラリムるさん» いえいえ、こちらこそありがとうございます！！アニメみたいに面白く出来ると良いんですけどねぇ……更新、頑張らせて頂きます！ (2020年3月26日 9時) (
レス) id: 472ca3e356 (このIDを非表示/違反報告)
転スラリムる - ありがとうございます！アニメ系しか見てなかったので嬉しいです！更新頑張ってください!! (2020年3月26日 9時) (レス) id: a9f5253a4a (このIDを非表示/違反報告)
転スラリムる - あ (2020年3月26日 9時) (レス) id: a9f5253a4a (このIDを非表示/違反報告)
くろーさぎ(プロフ) - オレンジ100％！さん» ありがとうございます……！！とても嬉しいです！はい、更新頑張らせて頂きます！ (2019年10月27日 17時) (レス) id: 472ca3e356 (このIDを非表示/違反報告)
オレンジ100％！(プロフ) - 昨日から読み始めました！面白かったです！更新頑張ってください！ (2019年10月27日 16時) (レス) id: 173ea3e1dd (このIDを非表示/違反報告)
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