特別ルール�� ページ24
「……どういう意味だ？」
俺は思わず聞き返していた。こいつは俺の考えを読んでいるのか、それとも俺がルームマスターだと言いたいのか。どちらにせよ、こう訊ねる必要があった。
「そのままの意味さ！ キミは何故、今回のゲームにルームマスターがいるのか、考えているんだろう？ 前回のゲームにもルームマスターはいたのに、それが普通じゃないと言われて、混乱しているんだ」
完全に俺の思考を読まれている。普段の俺なら、さすが上級者なだけあるな、などと呑気に思うだろうが、今回はそうもいかない。
「……何で、俺が参加した前回のゲームに、ルームマスターがいた事を知ってるんだ？」
ルームマスターのいるゲームは、ネット中継されていない。部外者が見られるのは、通常の参加者だけで行うゲームだ。知るはずないのに、こいつはケイを知っている。それは――。
「さぁ、何でだろうね？」
子供っぽくあどけない表情が、一瞬、妖艶な笑みへと変わったような気がして、俺の背中を冷や汗が流れ落ちた。
――俺は、ルームマスターを見つけてしまったのかもしれない……――
「ねぇねぇ、くじら達、さっきから何の話してるの？ マイも混ぜて混ぜてっ！」
マイマイさんの独特の繰り返した明るい台詞で、どっと緊張感から解き放たれたような気がした俺は、反動でマイマイさんを振り返った。
「うわぁ、くじらの顔、険しくて怖い怖いっ！！人狼ゲームは楽しむものなんだよっ！」
「……あ……ご、ごめん」
俺は少し表情を緩めつつ、さり気なくハルトに目をやる。彼は、もう先程までと同じ明るい笑顔に戻っている。意味深な事を言った面影すらない。
「キミには難しい話だと思うよ。それに、ボクと彼との特別な話だから、教えるわけにはいかないなぁ。ねぇ、くじらクン？」
「……あ、ああ……」
「えぇー、教えて教えてっ！！ マイマイも知りたい知りたーい！！」
「……呑気な人達ですね」と呆れ顔で呟く濱に、朔来さんが「険悪な雰囲気よりは良いだろう。元々ゲームは楽しむためにあるものだ」と返す。ゲームに心酔する人狼症候群患者なのか、参加を面倒臭がっているのか、楽しければ良いと考えているのか、朔来さんという人の、ゲームに対する考え方が俺にはよく分からない。
「マイマイさんとハルトさんを見ていると、何だか和みますねぇ。あ、お二人の名前は、隣の部屋で目覚めた時に聞こえて来たんですが」
濱さんと、朔来さんですよね、と日向は確認し、最後に俺を見た。
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くろーさぎ(プロフ) - 転スラリムるさん» いえいえ、こちらこそありがとうございます！！アニメみたいに面白く出来ると良いんですけどねぇ……更新、頑張らせて頂きます！ (2020年3月26日 9時) (
レス) id: 472ca3e356 (このIDを非表示/違反報告)
転スラリムる - ありがとうございます！アニメ系しか見てなかったので嬉しいです！更新頑張ってください!! (2020年3月26日 9時) (レス) id: a9f5253a4a (このIDを非表示/違反報告)
転スラリムる - あ (2020年3月26日 9時) (レス) id: a9f5253a4a (このIDを非表示/違反報告)
くろーさぎ(プロフ) - オレンジ100％！さん» ありがとうございます……！！とても嬉しいです！はい、更新頑張らせて頂きます！ (2019年10月27日 17時) (レス) id: 472ca3e356 (このIDを非表示/違反報告)
オレンジ100％！(プロフ) - 昨日から読み始めました！面白かったです！更新頑張ってください！ (2019年10月27日 16時) (レス) id: 173ea3e1dd (このIDを非表示/違反報告)
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