伝言コール。 ページ15
GPS、もとい通信機器の向こう側の相手は続ける。
『今から言う場所に一人で来て頂きたいのです』「……あんまり遠出はしたくないかな」
イルカがちらりとベッドの上のアンナさんを見やった。放っておくわけにはいかないのだろう。
『皆様がいる場所は、駅前通りにあるでしょう？駅の裏手の路地裏に、ある店があるのですよ』「……居場所をマジで知られてるって所が、気に食わねぇな」
『それは失礼。とにかく、その店は地下一階建てです。名は“Wolf”』
“Wolf”。悪趣味な店名だな、とオオガミが悪態をつく。通信機器から聞こえるのは、間違いなく俺達の知るまことさんの声だ。
『詳しい要件は後ほどお話し致します。それではお待ちしておりますよ。オオガミ様』
それきり、通信は途絶えたのだった。
「……あいつ、何で俺の名前、アカギじゃなくてオオガミの方を知ってんだよ……」
「えっと……さっきの声の人、二人の知り合いなの？ っていうか……」
イルカは、アネモネさんのすぐ近くにいたくらげさんに、鋭い目を向ける。
「……何がどうなってるか分からないんだけど。一から説明してくれる？ ミヅキ」
「うぅ……はぁーい……」
すっかり落ち込んだ様子のくらげさん……ミヅキさん？ は、俺達にも分かるよう説明し出した。
「えっと……私、
だから
「でも、今まで一人でゲームに参加した事がなくて、ずっとミヅキに止められてて……あ、こっちのミヅキは、
「二人共同じだったらややこしいでしょ。歳上にはせめてくんを付けなよって言ってるのに……」「それで、その水月お兄さんの過保護っぷりから逃れたくて、あたしに頼んだってわけね？」
頼んだというのは、アネモネさんがオオガミに、俺をゲームに誘わせた件だろう。結果的に、オオガミは俺をゲームに誘わず、やむを得ずアネモネさんはオオガミもゲームに招待したのだ。
「初めから、あんたが灰ジャージを招待出来ない事なんて知ってたわよ。妙に意気地無しなのね」
「……うるせぇよ。躊躇無く味方を切り捨てられるお前と俺は違ぇんだっつの。……ってか、それ分かってて俺に命令したのかよ！？」
「もちろんよ。貴方もゲームに招待して欲しいって言われてたもの」
俺とオオガミに同時に目を向けられ、くらげさんは恥ずかしそうにはにかんだ。
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くろーさぎ(プロフ) - 転スラリムるさん» いえいえ、こちらこそありがとうございます！！アニメみたいに面白く出来ると良いんですけどねぇ……更新、頑張らせて頂きます！ (2020年3月26日 9時) (
レス) id: 472ca3e356 (このIDを非表示/違反報告)
転スラリムる - ありがとうございます！アニメ系しか見てなかったので嬉しいです！更新頑張ってください!! (2020年3月26日 9時) (レス) id: a9f5253a4a (このIDを非表示/違反報告)
転スラリムる - あ (2020年3月26日 9時) (レス) id: a9f5253a4a (このIDを非表示/違反報告)
くろーさぎ(プロフ) - オレンジ100％！さん» ありがとうございます……！！とても嬉しいです！はい、更新頑張らせて頂きます！ (2019年10月27日 17時) (レス) id: 472ca3e356 (このIDを非表示/違反報告)
オレンジ100％！(プロフ) - 昨日から読み始めました！面白かったです！更新頑張ってください！ (2019年10月27日 16時) (レス) id: 173ea3e1dd (このIDを非表示/違反報告)
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