現存ルームマスター。 ページ2
「オレが、皆サンを招待した張本人ッス。どうッスか？ びっくりしたっしょ？」
悪びれた様子もなく、Ｋ、否、ケイは言う。
「……やっぱり、アナタだったのね」
姐さんがため息をついて、俺は彼がＫを庇おうとしていた理由を知った。
「さッすが姐サン！ オレの事は何でもお見通しッスか？」
「分かるわ、普段仲良いんだから。アナタが副業やってるって事くらいはね」
「ゲッ……マジッスか」
うなだれて、ハァ、と息を吐くケイ。そして切り替わったようにバッと顔を上げ、再び弾けるような笑みを浮かべた。
「……皆サン、人プロって知ってます？」
「人プロ？」
オオガミが聞き返したが、俺はその時のオオガミに何故か違和感を覚えた。意味を知らないというより、名前も聞きたくないという風に、怪訝そうな表情をしていたからか。
「人狼プロジェクトッス。人狼ルームはインターネット上にあるッスよね。んな高等技術、一般のヤツらが持ってるわけないじゃないッスか。よっぽどのコンピューターマニアでもないと」
確かに、一般人一人であんな事が出来るのか？ 俺達に招待状を送るのはまだ良いとして、ネット越しに気絶させたり、意識だけをインターネットの中に持って来たり、ましてや処刑によって現実でもその命を奪うなんて……。
「人狼ゲームに参加したいヤツに、
「……お前、そこの一員なのか」
オオガミの呟きには、苛立ちだけでなく、呆れも込められているように感じた。
「とにかく……ルームマスターを見つけたんだ、おれ達を解放してよ」
「確かに、オレがゲームを終わらせないと、稲妻サンとくじらサンが処刑されますもんね！ 早く終わって欲しいッスよねぇ……」
俺と稲妻、二匹の人狼を見て、「……残念ッスねぇ」とケイは笑った。
「人狼ゲームが終わると思ったら、大間違いなんッスよ！！」
ケイは椅子から立ち上がり、勢い良くテーブルの中央部に立った。
「モニターチャン！！ 緊急モードッス！！」
足下のモニターに呼びかけたケイに応じて、モニターが金色に明滅した。
ウーウーウーウーウー！！
救急車のサイレンのような、危機感を覚えさせる音。だが、この先やって来るものは、救急車よりずっと危険で、良くない未来だ。
「人狼は三人いるんッスよ」
ケイは衝撃の発言をした。
「うちの一人はダミーッス。本物を処刑しないとダメッスよ！」
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くろーさぎ(プロフ) - 転スラリムるさん» いえいえ、こちらこそありがとうございます！！アニメみたいに面白く出来ると良いんですけどねぇ……更新、頑張らせて頂きます！ (2020年3月26日 9時) (
レス) id: 472ca3e356 (このIDを非表示/違反報告)
転スラリムる - ありがとうございます！アニメ系しか見てなかったので嬉しいです！更新頑張ってください!! (2020年3月26日 9時) (レス) id: a9f5253a4a (このIDを非表示/違反報告)
転スラリムる - あ (2020年3月26日 9時) (レス) id: a9f5253a4a (このIDを非表示/違反報告)
くろーさぎ(プロフ) - オレンジ100％！さん» ありがとうございます……！！とても嬉しいです！はい、更新頑張らせて頂きます！ (2019年10月27日 17時) (レス) id: 472ca3e356 (このIDを非表示/違反報告)
オレンジ100％！(プロフ) - 昨日から読み始めました！面白かったです！更新頑張ってください！ (2019年10月27日 16時) (レス) id: 173ea3e1dd (このIDを非表示/違反報告)
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