現存ルームマスター�� ページ4
俺がダミーという事実が意味するもの。それは俺が人狼ではなかったという脱力感を与えるのと同時に、俺は処刑されないという意味でもあった。
「……俺が……？」
安堵するべきなのか。だが、俺が偽物の人狼ならまだ一人本物が潜んでいるのだ。
「……出て来てよ」
そう呟いた稲妻の声は震えていた。
「出て来て、人狼……早く。処刑しないと……」
ここにいる全員が死ぬ……その言葉を口に出す事は、さすがの稲妻にも出来なかった。
「まぁまぁ、今出しても、一人しか処刑出来ないんッスから！ まずは、確実な方を処刑しなくて良いんッスか？」
「一人しか処刑出来ない……って」
俺は違和感を覚えた。前のゲームでイルカが言っていたのだ。同票の二人がいた場合、二人共処刑されると。
「同じ票数にすれば、処刑出来るんじゃ……？」「……確かに、私達は六人ですから、３対３に票を分ければそれも可能です。ですが、三人目の人狼が名乗り出ない事には……」
サクラさんは少しだけ困った顔をしていた。彼女もこの状況は予想外だったのかもしれない。オオガミが皆を見渡して言った。
「……こりゃあ、疑い合って決めるしかねぇかもしれねーな」
「疑い合ってって……それじゃあ結局、同じ事の繰り返しだ……」
「当たり前ッス、くじらサン。疑い合うのがこのゲームの醍醐味なんッスから！
いたずらっ子のような笑顔で、ゲームに終わりがない事を告げるケイの神経を本気で疑う。
(こんな事して何が楽しいんだ……！！)
全員そうだ。俺を最初のゲームに巻き込んだイルカも、前回のゲームは自主的に参加していたオオガミも、俺を騙して罠にはめようとしたライチも実の弟を裏切ってまで生き残ろうとした稲妻も。
(そして、こいつも……)
ケイは、最初から俺達を騙していた。今だって、こんな笑顔の裏で、こいつはきっと、俺達を騙して……。
「……あれ？」
思わず声が出た。騙して？ ……そうだ。こいつの発言が、何も全て本当だと決まったわけじゃない。全員を疑えとケイは言った。それは平等にケイにも適用されるのではないか？
「どうしたのですか？ くじら様」
「……疑う？ ……そうだ。参加者を疑うんだ……参加者の中には……お前も」
違う所はあっても、ケイも参加者なのだ。俺達と同じ、処刑先になり得る存在。
「……もし、俺達が全員、お前に投票したらどうなるんだ……？」
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くろーさぎ(プロフ) - 転スラリムるさん» いえいえ、こちらこそありがとうございます！！アニメみたいに面白く出来ると良いんですけどねぇ……更新、頑張らせて頂きます！ (2020年3月26日 9時) (
レス) id: 472ca3e356 (このIDを非表示/違反報告)
転スラリムる - ありがとうございます！アニメ系しか見てなかったので嬉しいです！更新頑張ってください!! (2020年3月26日 9時) (レス) id: a9f5253a4a (このIDを非表示/違反報告)
転スラリムる - あ (2020年3月26日 9時) (レス) id: a9f5253a4a (このIDを非表示/違反報告)
くろーさぎ(プロフ) - オレンジ100％！さん» ありがとうございます……！！とても嬉しいです！はい、更新頑張らせて頂きます！ (2019年10月27日 17時) (レス) id: 472ca3e356 (このIDを非表示/違反報告)
オレンジ100％！(プロフ) - 昨日から読み始めました！面白かったです！更新頑張ってください！ (2019年10月27日 16時) (レス) id: 173ea3e1dd (このIDを非表示/違反報告)
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