ゲーム再開�� ページ21
「遅くなっちゃってすいません」
六人目の男性は、俺達をぐるりと見渡す。
「自分、眠りが深いもので……あれ？ 五人じゃないんですか……？」
きょとんと首を傾げる彼が言ったように、俺達は六人いる。だが、サクラさんは全部で五人いると言っていた。少なくとも俺はそう聞いているが、他の皆はどうなのか俺が訊ねると、
「ええ、僕も五人と聞いています。突然の招待だったので少し驚きましたが」
眼鏡を押し上げながら濱が答えた。ゲームの常連である彼らの元に、突然いつもとは違う招待状が届いたのだという。
「くじらクンはした事ないだろうけど、第二ゲーム、第三ゲームと本来なら続いていってね。通常はある程度進んだら、そろそろ時間だしお開きにしますかって感じで解散なんだけど、今回は少し違うみたいでさ――」
「第三ゲームで勝ったらね、凄くすごーく良い事があるらしいの！」
ハルトの説明を遮って、マイマイさんが言う。
「そもそも人狼ゲームには年に一度の大会があってね！ そこで勝ったらなんとなんと、賞金一億円が貰えるんだけどね、普段のゲームはただただ楽しむためのものなの！ くじらが参加させられたのもそういうゲームだよ！」
通常の目的は楽しむ事だけなのに、突然開かれた今回のゲームは、優勝を目指すものらしい。棄権出来ないかな、と思った俺を先回りするように、サクライさんが言った。
「言っておくが、途中棄権など出来ないからな。ルームに入ってしまったら最後、勝ち残るか処刑されるかだ」
「……で、でも最近、何か妙な事件が起こってるんだよな？ ゲノム事件だったっけ」
「ゲノム事件？ 何々ー？」
不思議そうな顔になったマイマイさんに、濱が「恐らく、最近多発している連続殺人事件の事ではないでしょうか」と説明する。そういえばこの名称は、イルカのサークルの後輩がつけたものだと言っていた。
「素敵な呼び名だねぇ！ くじらクンが考えたのかい？」
「いや……っていうか、あの殺人って本当に人狼ゲームと関係があるのか？ 知り合いは、謎の死が続いてるって言ってたが……」
「関係があるに決まっているでしょう」
濱が生意気なため息をついた。
「謎の死と聞いて、心臓発作で眠るように死んだとでも思いましたか？ 被害者の死因は、ゲームでの処刑とリンクしているんですよ」
「え……」
黒焦げになった焼死体を想像しかけて、俺はぶんぶんと首を振った。人間の死体を想像して涼しい顔が出来るほど、俺のメンタルは強くないのだ。
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くろーさぎ(プロフ) - 転スラリムるさん» いえいえ、こちらこそありがとうございます！！アニメみたいに面白く出来ると良いんですけどねぇ……更新、頑張らせて頂きます！ (2020年3月26日 9時) (
レス) id: 472ca3e356 (このIDを非表示/違反報告)
転スラリムる - ありがとうございます！アニメ系しか見てなかったので嬉しいです！更新頑張ってください!! (2020年3月26日 9時) (レス) id: a9f5253a4a (このIDを非表示/違反報告)
転スラリムる - あ (2020年3月26日 9時) (レス) id: a9f5253a4a (このIDを非表示/違反報告)
くろーさぎ(プロフ) - オレンジ100％！さん» ありがとうございます……！！とても嬉しいです！はい、更新頑張らせて頂きます！ (2019年10月27日 17時) (レス) id: 472ca3e356 (このIDを非表示/違反報告)
オレンジ100％！(プロフ) - 昨日から読み始めました！面白かったです！更新頑張ってください！ (2019年10月27日 16時) (レス) id: 173ea3e1dd (このIDを非表示/違反報告)
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