ゲーム再開�� ページ19
「……人としてどうかと思う？ どういう意味だ」
俺を突き刺すように睨むのは、分厚いロングコートを着た男性だ。
「……あ、いや……」
「ちょっとちょっとー、くじらは強制参加だったんだから仕方ないよ！ 意地悪は駄目駄目だよーサクライ！」
俺を起こしてくれた少女の言葉に、え、と俺は男を見やった。
「……何だ？」
俺を見返す彼を、少女は確かに“サクライ”と呼んだのだ。
(サクライさんのお兄さんか……？ 全然似てないけど……)
俺が不思議に思っていると、後ろから「ねぇ！」と声をかけられる。
「キミがあの有名なくじらクンなのかい？ へぇー、こんな所で会えるなんて凄いねぇ！」
これまた個性的な……ぶかぶかの道化師のような服を着た男性だ。仮面やらペイントやらで顔立ちがはっきりしないうえに、子供っぽい笑みを浮かべているので、何歳くらいなのか分からない。
「は、はぁ……有名って？」
「キミの活躍はネットで見たよ！ 他の人に圧されつつもしっかり推理してて、凄かったなぁ！ 負けちゃったのは残念だったけど！」
間違いない。俺の両手を握り締めるこの男が言うのは、俺が最初に巻き込まれたゲームの話だ。俺がイルカに招待され、オオガミやアネモネさんやサクライさんと行ったゲーム。
(……あのゲームで、俺は……サクライさんを)
サクライさんとサクラさんが同一人物なのだとしたら、彼女は生きている。でも、俺が彼女に投票したという事実は変わらない。俺は彼女を疑い、処刑した。俺は彼女を殺したのだ。
「……そう暗い顔しなくても良いよ」
つい表情が暗くなってしまったらしい俺を見て、道化師風の男は察してくれたのか、肩にぽんと手を置いた。
「ホントに殺したわけじゃないからね。強制参加だったんだ。不可抗力のようなものだろう？」
「……え」
不可抗力。夢で聞いたばかりの単語に、俺は思わず反応してしまった。
目の前の男は少し不思議そうにしたが、変わらず笑顔で俺を見つめ返す。
「あぁ、名乗り忘れてたね。ボクはハルトロン、皆からはハルトって呼ばれてるんだ！」
「あ！ マイも名乗ってないない！！」
さっき俺を起こしてくれた少女が、ツインテールを揺らして片手を上げた。
「マイマイはね、マイマイっていうの！ そこのごついコートの人はね――」
「……勝手に言うんじゃない」
サクライと先程マイマイさんに呼ばれていた彼が怪訝そうにした時、五人目の声が部屋に響いた。
「煩いですよ。静かにして下さい」
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くろーさぎ(プロフ) - 転スラリムるさん» いえいえ、こちらこそありがとうございます！！アニメみたいに面白く出来ると良いんですけどねぇ……更新、頑張らせて頂きます！ (2020年3月26日 9時) (
レス) id: 472ca3e356 (このIDを非表示/違反報告)
転スラリムる - ありがとうございます！アニメ系しか見てなかったので嬉しいです！更新頑張ってください!! (2020年3月26日 9時) (レス) id: a9f5253a4a (このIDを非表示/違反報告)
転スラリムる - あ (2020年3月26日 9時) (レス) id: a9f5253a4a (このIDを非表示/違反報告)
くろーさぎ(プロフ) - オレンジ100％！さん» ありがとうございます……！！とても嬉しいです！はい、更新頑張らせて頂きます！ (2019年10月27日 17時) (レス) id: 472ca3e356 (このIDを非表示/違反報告)
オレンジ100％！(プロフ) - 昨日から読み始めました！面白かったです！更新頑張ってください！ (2019年10月27日 16時) (レス) id: 173ea3e1dd (このIDを非表示/違反報告)
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