30. ジョングクside ページ31
ジョングクside
………………………
いつもの時間に朝登校する。
9月も中旬。
朝も少し薄暗くなっていく
静かな 暗い教室のドアを開ける
「A」
「おはよう、ジョングク」
本を読んでいた彼女が俺のことを見て微笑む
誰もいない教室
俺らはその時間を狙って朝早く来ている
俺は机の上に鞄を置いてAに近づく
Aは制服のボタンを一つずつ外していく
「待って」
「ん、なに？」
「Aさ、」
Aの手を握り、そのまま軽く抱きしめる
「なに、かしこまって しないの？」
「このまえ ジミニヒョンと キスしてたでしょ」
「あ、みてたんだ？笑
も別にきにしないことでしょ？ テヒョン先輩にも、ほかの先生にも、生徒にもしてる事だし」
「ジミニヒョンだからだよ ほんとに好きなの？」
Aの絹のような柔らかい髪を撫でる
そのたびに色っぽく目を瞑るから、見蕩れる。
みとれてしまうのは、誰だってそうだ
「好きだけど、遊んでるだけだよ
だって彼おもしろいんだもん 笑」
「そっか、じゃあ俺は？」
「ふふ、だいすきだよ」
俺の首に腕を回して だき寄せる
「……そう」
「シよ？」
「うん、」
彼女のことが好きな人なんてたくさんいる
でもAは遊びでしか思ってない
ジミニヒョンが好きって、遊び？
俺とも、遊び。
テヒョンイヒョンも、ユンギ先生も、
ナム先生 ジン先生、ほかの人だって
"遊び"だ。
なのに
俺はいつしか彼女のことが本気に好きなってしまった。
きっとテヒョンイヒョンだってそう
俺だって最初は遊びだったのに
可憐な身のこなしと、子猫のような甘い声、
白い肌に 俺を見つめる目と、優しく微笑む唇
前なんて、地味で、可愛くなくて、
1度も話したこともなかったし、眼中に無い子だった。
ただの同級生から、身体の付き合いになったのは
夏休み中。
彼女から誘いがきて、
部活終わりに内緒で毎日のように
"遊んだ"
いつからだろう Aのことを
本気に好きになったのは。
わからない
でもモヤモヤが止まらない
テヒョンイヒョンとしてるところを見ても
ジミニヒョンと話してる時も、
いつの間にか 嫉妬が止まらないんだ
どうすればいい？
「A……っ俺のこと好きって言って？」
「だいすき、ジョングク……っ」
「俺も……」
いつかこの関係を終わらなきゃいけない
ジミニヒョン ごめんね
まだ 甘い時間を過ごさせて
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 363人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「BTS」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
siam(プロフ) - コミンさん» そうです！主人公ちゃんに惑わされつつも変えていくそんな小説です拙い文章で趣旨を理解してくださるなんて ほんとありがとうございます……！とても嬉しいです。がんばります；； (2018年3月13日 11時) (
レス) id: 73c2604e82 (このIDを非表示/違反報告)
コミン - ジミンちゃんが主人公ちゃんを変えて行くんですよね？！めっちゃ面白いです！毎日更新されているか必ずチェックしてます！ 更新頑張ってください！ふぁいてぃん！！ (2018年3月13日 0時) (レス) id: 1384a18ffe (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：soyu | 作成日時：2018年3月11日 15時
