10 ページ10
A「ジュンさんは…」
JN「ジュンでいいですよ。あとタメ口、ね。僕もそうしたいし」
急にそんなことを言われるもんだから、私は少しだけパニックになった。
スター相手に、大丈夫なの?
A「ジュンは…何で活動休止したの?」
JN「……」
A「あっ、ごめんなさい!」
活動休止を報告するあの動画。
理由がふわっとしすぎていて私はモヤモヤしていた。
コメント欄には待ってるよ!といった言葉で溢れていたけど、私は気になって仕方ない。
A「無理に答えなくていいので……」
JN「スランプだよ」
A「えっ?」
カメラの前にいる時だと出てこなさそうな言葉が、ジュンの口から出てきた。
JN「僕ね、作詞作曲も振り付けも、全部自分で考えてるんだ。オリジナリティを追求しようと思って」
A「自主制作ってやつ!」
JN「そうそう。でも最近になって、アイデアが全く浮かばなくなって。ファンの皆はカムバを楽しみにしてくれてる。でも期待に応えられない気がしてきて。自信もなくしちゃってさ。それで活動休止を」
A「負の連鎖ね……」
JN「それで、どっか旅とかすればアイデア出てくるのかなーとか、心のリフレッシュにもなるかなって思ってここに来たんだよ。ニュースにもなってたし」
A「……そういうことだったのね!」
JN「そしたら後輩が追いかけてきたもんだから、びっくり(笑)」
遺跡に来たのは、アイデア探しとリフレッシュの為。
なるほど、点と点が繋がった。
話に花を咲かせているうちに、
SK「お待たせ!」
と、スングァンが戻ってきた。
WN「A、無事だった?例の輩に声掛けられてたって聞いたけど」
A「特に何も!大丈夫です」
ウォヌ先生は遺跡に被害がないかチェックした。
WN「そうか。良かった」
JN「先生!烏滸がましいお願いなんですけど…」
WN「何でしょう?」
JN「また調査に、招待してくれませんか?」
ジュンはきっと、何かしらインスピレーションが欲しいのかな。
そう考えると、私も彼を入れてあげて欲しい。そう思った。
先生の答えは……。
WN「3日後に内部の調査をする予定なので、是非また来てください」
57人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
らん(プロフ) - なななさん» ありがとうございます!そう言って頂けてとても嬉しいです(^^) (2022年10月16日 21時) (レス) id: 0ecbff2ba2 (このIDを非表示/違反報告)
ななな - このお話ほんとに面白くて好きです(TT) (2022年10月16日 18時) (レス) @page42 id: 06e77ab537 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:らん | 作成日時:2022年9月24日 19時