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トントン、と俺の部屋のドアをノックする音。




WN「どうぞ」




ガチャッ、とドアが開いた。




JN「夜遅くにすまない」


WN「いいえ、どうかしましたか?」




東君様モードのジュニが入ってきた。




JN「あぁ、いや……あ、水をくれ」


WN「はーい了解です」




俺はコップに水を注ぎ、それを彼に渡せば「ありがとう」と言って飲んだ。




WN「何か浮かない顔してますね」


JN「…そうか?」


WN「そう見えただけです。何もなければいいんですけど…」




東君様はどこか、何かを言いたそうな表情をしている。


目が泳ぎまくっている。何があったんだ。




JN「教官殿」


WN「はい?」


JN「この世は何故、たった一人しか好きになってはいけないのだろうか…」




エラく難しくて哲学的な質問。


相当大きな悩みなのだろうか。




WN「別に、そう決まった訳ではない気がしますよ」


JN「そう、なのか…」


WN「東君様、恋してるんですか?」


JN「…!」


WN「あっ、すみません。冗談です。お気になさらず」




目を大きく開きながら俺のことを見てきたもんだから、怒られるのかと思った。


でもそうじゃなかったっぽい。




JN「言われてみれば、そうかもしれぬな」


WN「Aが好きなんですか?」


JN「何故分かる」


WN「何となくです」


JN「ははっ、まあ…その通りだな。でも…以前私はこんなことを言われたのだ。"私は姫巫女じゃない"と」


WN「姫巫女じゃない?」


JN「Aと姫巫女は、瓜二つでな。二人を重ねて見てしまうのだ。二人とも…似たような美しさを持っている…」




何だか、分かる気がしなくもないような。




WN「性格は?似てますか?」


JN「いいや、そこは全く。だが…どこかで大切にしたいという気持ちが芽生えてしまっている」




恋愛をまともにしたことがない俺からしたら、どういう気持ちで恋をするのかが全く分からない。


人それぞれなのかなとも思うけど、考えれば考えるほど難しく感じる。

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らん(プロフ) - なななさん» ありがとうございます!そう言って頂けてとても嬉しいです(^^) (2022年10月16日 21時) (レス) id: 0ecbff2ba2 (このIDを非表示/違反報告)
ななな - このお話ほんとに面白くて好きです(TT) (2022年10月16日 18時) (レス) @page42 id: 06e77ab537 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:らん | 作成日時:2022年9月24日 19時

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