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WN「でもある日、あの人はとんでもない光景を目にしたんだ。人間と神の魂が上手いこと共存している姿をね」
皆の動きがピタッと止まった。
誰のことだか直ぐにわかった。
WN「俺の家に泊めるって言ったのも、あいつから守る為だよ。いつ攫われても可笑しくないからね」
DK「その人って…もしかして……」
一斉に、ゆっくりとそちらを振り向く。
JN「……ん？どしたの皆？」
／
JN「僕があんなことをしなかったら、こんなことにはならなかったのかな」
A「誰も悪くないよ。大丈夫」
皆が帰った後、私とジュンは先生の部屋で日が暮れるまで話すことにした。
JN「にしても最近疲労が凄いんだ。東君さん、僕の体を使って何してるのやら」
A「久しぶりに現世に来たから、テンション上がってるんじゃない？」
JN「あ、そうだ。これ…聞いて欲しいんだけど……」
A「ん？」
ジュンはスマホを私に渡す。
画面にはボイスメモのデータ。
再生してみると、幻想的で美しい音色が聞こえた。
A「ジュンが作ったの？」
JN「いいや、記憶にないんだよ。気付いたらあったって感じ」
A「じゃあ、誰が……」
JN「……もしかして…東君？」
彼に宿っている月の王子様は、音楽を作ることも出来るのか。
凄い人だ。
A「いいね。これもこれで私は好きだけど」
JN「でも作ったのは僕じゃない！」
A「……」
ジュンが珍しく、少し声を上げてそう言った。
JN「ごめん……ちょっと、精神的に落ち着いてなくて」
A「何か、私が言うのもあれなんだけど」
JN「？」
A「東君様にインスピレーションを受けた音楽を作ってもいいんじゃないかなって。毎晩夢に出てくるんでしょ？その時に相談しちゃってもいい気がする」
JN「インスピレーション……か」
A「"神が与えし贈り物"って感じがして、ロマンチックじゃん！」
彼は少しだけ頭を抱えて考え込んだ後、私の方を見てこう言った。
JN「ねぇ、A」
A「ん？」
JN「今度の夜、会いに来て欲しい」
何故私は、この言葉にキュンとしてしまったのだろう。
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らん(プロフ) - なななさん» ありがとうございます！そう言って頂けてとても嬉しいです(^^) (2022年10月16日 21時) (
レス) id: 0ecbff2ba2 (このIDを非表示/違反報告)
ななな - このお話ほんとに面白くて好きです(TT) (2022年10月16日 18時) (レス) @page42 id: 06e77ab537 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：らん | 作成日時：2022年9月24日 19時
