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朝の日差しが眩しくて目を覚ます
ぼんやりする頭がまだ眠っていたいと瞼を重くさせた
樹「起きた？」
『……おはよ』
隣に眠る樹、セットしていない髪の毛からのぞくまだ眠たげな目が魅惑的だ
昨夜のことを思い出させるその目は、幸せなような、けれど寂しい気持ちになった
理由は自分でも分からないけど
樹「昨日、無理させてごめんね」
『大丈夫だから、』
樹「コンビニで飯買ってくるよ、何がい？」
頬にかかる髪を樹が優しくはらう
そしてそのまま私の頬を包む
"返事は急がなくていい"
不意に昨日の北斗さんの言葉が頭に響く
仮にも思いを告げた相手が、その日の夜に他の男と寝ていたなんて知ったら彼はどう思うんだろう
樹「北斗には悪いけど」
『……え？』
樹「俺を選んでほしい」
頬を優しく撫でられる
けれど、私の心を占めるのは昨日触れた北斗さんの唇の温度だった
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作者名：める | 作成日時：2020年8月21日 22時
