第１４話 民兵 ページ16
結局、私はアッシュさんを立て直させることは出来ずに課題出撃を迎えた。
別に立て直させそうと思っていた訳じゃないけれど、なんかショック。
私は斧から一転、得物の鎌を持って、考えていた。
鎌が操れるってことは、私は必然的に槍も使えるのよ‥‥青獅子は槍使いが多くて、私の出番はないけれど。
「A！」
ディミトリ様が伝言なのか近付いてきた。
「はい。」
「この霧のせいで、セイロス騎士団を避けて、こっちに近付いているらしい。
先生から戦闘に備えろとの伝言だ。」
ご丁寧に経緯まで教えてくださったディミトリ様は、自分の軍へと戻っていかれた。
私はカチャリと音をたてて鎌をすぐ攻撃できるように構える。
私は位置的には最前線にいたはずだから、ぶつかるとしたら私からよね。
「全軍、慎重に進軍しろ。」
センセイのよく通る声が聞こえた。
私は部隊をあくまで慎重に歩かせる。
ビュッと音がした。
私は顔を上げる。炎の球が迫ってきていた。
「全員伏せて！」
私は鎌に力をいれる。これは英雄の遺産じゃないけれど、それに近いものをを作った。
ちなみに耐久は５０はある。
私は鎌を振るう。炎の球は消えた。
「目の前に敵部隊あり！進め！」
私が指示すると、雄叫びをあげて敵に突撃していった。
私自身も走り出す。
「A様！こいつら民兵です！！」
誰かの上げたその声に私は即座に判断を下す。
「なるべく気絶で済ましなさい！無駄な殺生はしないで！」
民兵がいるっていうのは慕われてるんだろうけど‥‥‥そこまでする？
「目標は敵将の首１つ。」
私は呟く。逃がさない。
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沙羅 - 面白いのでここで終わってしまうのは勿体ないと思います (2021年9月16日 20時) (
レス) id: becaa0688f (このIDを非表示/違反報告)
沙羅 - 風花雪月の作品はあまりないし、こういう手の作品は好きです。続きがとても気になります。作者さんのペースでいいので、更新して下さったらとても嬉しいです！ (2021年8月4日 23時) (レス) id: 7db30957d2 (このIDを非表示/違反報告)
沙羅 - 面白いです (2021年7月24日 23時) (レス) id: 8b2279e27c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：千寿こい | 作成日時：2020年2月9日 12時
