続き ページ42
俺は、この時、現場をおさえたほうが
有利になると思った。
だから、申し訳ないけど、一か月先の撮影で
俺たちは、現場をおさえることにした。
一か月後。
この日は、あべふかで撮影があった。
康二の現場をおさえるために、一番最初に撮影をしてもらった。
阿部「じゃあ、このスタジオで待機ね」
深澤「スマホ、準備OKだよ」
そして、十数分待っていると
康二とスタッフさんが、入って来た。
俺は、録画ボタンを押す。
スタッフ「いい加減、辞めろ。
自分が、要らない存在だって、まだ、気づかないの？」
向井「ごめんなさい！」
すると、バシンという音と共に
康二が床に、倒れる。
向井「やめて…」
スタッフ「辞めるわけないだろ」
その音が、スタジオに響く。
耐えられない。
そう思った時には、ふっかが、行動に出ていた。
深澤「スタッフさん、何してるんですか？」
スタッフ「あ」
深澤「あ、じゃねぇよ。康二に何してんだよ」
阿部「撮ってますよ」
そして、スマホを見せる。
スタッフ「くそっ、今度こそうまくいったと思ったのに」
大きな音を立てながら、スタジオを出て行った。
深澤「康二、ごめん。すぐに気づかなくて」
向井「ううん、ふっかさんは、悪くない」
阿部「一か月以上前から、辛い思いしてたんだよね」
俺は、これ以上うまく言葉で表せない事。
それをどう、伝えてあげよう。
考えた。
俺は、優しくぎゅっと、康二を包む。
向井「阿部君っ」
阿部「康二…泣いても、良いんだよ」
向井「っ…」
その途端に、俺の服が、濡れる。
でも、全く嫌ではなかった。
それを止めるのは、だめだ。
深澤「康二、腕、痛いよな」
腕に目をやると、少し服がめくれているところから
青く膨れ上がっていた。
康二は、頷く。
向井「でも、大丈夫です。
二人が、助けてくれたから…」
阿部「念のため、病院行った方がいいと思う」
向井「…じゃあ、着いてきてください」
深澤「いいよ」
この後、康二とふっかと俺で、病院に向かった。
幸いにも、数週間で、あざも腫れも治ると言われた。
あのスタッフさんは、自分から退職届を出したそうだ。
康二の心の傷は、いつ完治するかは分からない。
だけど、確実に、康二がこの撮影で
笑う回数が増えて行った。
それだけでも、嬉しかった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 246人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ジャニーズ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
あい(プロフ) - ありがとうございます(^o^)楽しみにお待ちしてます☆ (2019年11月23日 23時) (
レス) id: 836a232359 (このIDを非表示/違反報告)
紡ぎ糸 - あいさん» 了解です！二つとも、書かせていただきます！ (2019年11月23日 19時) (レス) id: f3cd696ec9 (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - 出来ればもう1つお願いします。潤くんがちょっと体を絞ろうとダイエットしてたら頑張り過ぎてしまって拒食症みたいな感じになって目眩などがするなか仕事してたけどダウンしちゃう話が読みたいです。 (2019年11月23日 8時) (レス) id: 836a232359 (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - こんにちは、嵐の潤くんがコンサートの準備で忙しくて体調崩すけど隠してて倒れてしまって翔くんが看病するみたいな話が読みたいです☆ (2019年11月23日 8時) (レス) id: 836a232359 (このIDを非表示/違反報告)
紡ぎ糸 - はるきさん» 了解です。今回も詳しく、ありがとうございます。 (2019年11月22日 19時) (レス) id: f3cd696ec9 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：紡ぎ糸 | 作成日時：2019年9月26日 20時
