はやくステージに立ってね4〜リクエスト小説〜

神山智洋　大怪我　はるきさんリクエスト ページ45

＠神山 智洋

俺が住んでいるところは

結構、交通量が多い。

信号がない横断歩道でも

車が止まらないのは、当たり前。

タイミングを見計らって、ササッと渡る。

それが、当たり前なのだ。

この日も、いつも通り交通量が多い。

車が、何台も過ぎていく。

流れが終わったかな、って思っても

少し遠くから、車が来たり…の繰り返しだった。

あの車が通りすぎたら、俺も渡ろうかな。

そう思っていた時だった。

一人のお婆さんが、横断歩道を渡ろうとした。

あと、車と１ｍもない距離。

あと少しで、お婆さんにぶつかってしまう。

そう判断した俺は、咄嗟にお婆さんを押し出す。

その瞬間、俺も何かの衝撃で宙に浮いた。

そのまま、凄いスピードで、地面に横たわる。

俺の少し遠くには、お婆さんが座り込んでいる。

けど、ゆっくりと立って、俺を見る。

神山「大じょ…うぶです…か」

何でだろう。

思ったように声が出せない。

立ち上がろうとしても、体に力が入らない。

驚いた表情のお婆さんが

俺に向かって、速足で来る。

何があったの？

俺、今どんな状況なの？

声に出そうとしても、うまく声にならない。

じわじわと、痛みが体に伝わってくる。

確か、俺は、これから撮影があった。

スタジオに向かわなきゃ。

早くしないと、集合お時間に遅れてまう。

そこで、俺の意識は、プツリと途切れた。

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