はやくステージに立ってね4〜リクエスト小説〜

続き ページ30

＠大橋 和也

今日は、なにわ男子で、雑誌の撮影。

室内での撮影だから

スタジオに集合することになっている。

集合時間は11時。

今の時刻は…11時半。

30分経っても

丈君が来ない。

いつもなら、早く来ているはずなのに。

電話をかけてみる。

けど、聞こえてくるのは、

ただの機械の音声。

長尾「繋がらない…」

道枝「こっちも」

どうしよう。

事故とか、誘拐とか。

もし、本当にそんなことで遅れてるんやったら

心配で気が気でない。

スタッフ「今日の撮影、別の日にやりますか？」

スタッフさんが、聞いてくる。

西畑「待ってても、意味ない気がする」

大西「そうだよね…別日に撮った方がいいかも」

スタッフ「分かりました」

今日は、オフになった。

何をしよう。

そう考えるけど

出てくるのは、『丈君を探そう』

もし、誘拐されてたら…

事故にあっていたら…

事件に巻き込まれてたら…

大橋「よし。今日は、丈君を探そう」

そう、決めた。

長尾「僕も、探すの手伝わせてください」

高橋「俺も。丈君が、心配…」

大西「僕も。なにわ全員で探そうよ」

5人が俺の方に、集まってくる。

大橋「じゃあ、まずは、丈君の家、行ってみよう」



ピンポーン

チャイムを押す。

けど、返事はないし、部屋も電気がついていない。

道枝「いないか…」

一番可能性があった場所。

そこにいないってなると

探すのがもっと、困難になってしまった。

西畑「どこにいるんやろ…」

話し合いながら、住宅街を歩く。

すると、恭平が何かを見つけた。

高橋「これ、丈君のじゃないですか？」

そう恭平が持ってきたものは、お守り。

俺と、一緒に買ったやつ。

東京で買ったから、ここらへんで持っている人は少ないと思う。

大西「どこにあったの？」

高橋「その家の前」

そう指を指したのは、普通の一軒家。

大橋「ここにいるって事…？」

長尾「聞いてみる？」

そして、家のチャイムを押す。

少しすると、チャイムから

声がした。

男性「ヤバッ」

男性の声が、一瞬、聞こえた。

西畑「ヤバッて言ったよ。この人」

道枝「益々怪しい」

そう、思った時、もう一回、声が聞こえた。

？「助けて…」

あれ…？

丈君の声に、凄く似てる。

長尾「丈君！」

藤原「長尾…」

それで、チャイムからの音が

ぷっつり切れた。

大橋「おい！ここにいるのは知ってるんだぞ！」

高橋「警察、呼んでもいいんだからな」

丈君、あと、少しだから。

続き→←藤原丈一郎　誘拐　末澤桜姫(ｻｷ)さんリクエスト

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す