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･
―――ゴッ
そして、ウリエルがオチョの頭を踏みつける。
ウリエル「五月蠅いわ、さっきから耳障りなのよ。
そして、血を撒き散らさないでくれる？床が汚れる。」
―――ググッ…
オチョ「ずびばぜ…っ」
頭をウリエルによって、踏みつけられながらも謝る彼。
ガブリエル「で、“アイツ等”については？」
オチョ「ハッ、こちらを…。」
そう言って、録音機を差し出すオチョ。
オチョ「奴らの服につけたマイクから、音声を録ってあります。
いやぁ〜、“幻燈(トラウマ)”をくらって…
春香、蓮、累と一緒に落ちていく彼らは見物でしたよぉ。
絶望に苦しむ顔が中々…」
しかし、彼の後ろから手が伸びる。
―――ぐんっ
オチョ「！？」
クルト「中々？何？」
凄い形相で、オチョの胸ぐらを掴むクルト。
オチョ「…ッ、アミィ・クルト…くん。」
クルト「へぇ〜、カイトくんとフタバちゃん達に会ったん？オチョくん。」
オチョ「ええ。」
クルト「何かした？」
オチョ「なにって、任務ですよ…
情報集めです。」
クルト「せやから“何”をしたか聞いてんねん。
興味本位で手ぇを出しなや、あの子たちは…僕の」
春香［私は、化け物だじゃない…］
蓮［出来損ないで、ごめん…］
累［俺はやってないのに……
なんで、誰も信じてくれねぇんだ……］
と、クルトの声を遮るかのように音声が聞こえた。
クルト「……化け物？
出来損ない？信じてくれない？」
ガブリエル「チッ、人間界に不正渡航した情報はなしか…」
ウリエル「だけど、こんな面白い秘密があったなんてね…
それに、３人の内容…聞いたことがあるわ。」
言葉を聞いて、その場から動けなくなるクルト。
ウリエル「ねえ、床を汚さないって言ったよね？
殺されたいの？」
―――ポタ…
クルト「え」
すると、彼の口からポタポタと涎が垂れていたのだ。
クルト「！！
うっ、え、う…は…？
(ずっと…ずっと考えてたんや…
キミたちは、絶望しないと言った。
じゃあ、どうやったらキミたちを絶望させられるんやろうって…
他のカイト君とフタバちゃん達のは聞くことが出来へんかっけど…)」
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作者名：猫 | 作成日時：2023年9月8日 10時
