……《３》 ページ5
…………。
……上から風に押さえつけられるような感覚がなくなる。
"テスラ号"の上昇はここまでらしい。
目をゆっくり開けると、視界いっぱいに蒼が広がった。
飛行機よりも、空の近くにいる感じ。
「この間遅めの梅雨が終わって、今ではすっきり青空なんだよねー。
だから、空飛ぶのも気持ちいいでしょー？」
下を見てみるとそのほとんどが緑色で、ちょっと見えにくいけど所々にぽつぽつと赤や青などの屋根が見えた。
どれがオレん家なのかな。
近くにゲーム売ってる店があればいいんだけど、あんまりなさそうだな。
「ええっとね、ここからだと学校が一番遠いからそこから行くね？」
テスラの指さした先には……オレのイメージより少し小さい、だけど言われれば学校だって分かるような建物が確かにあった。
「ボクの一番上のお姉ちゃんがね、あの学校で先生やってるんだよ！」
「へー……頭いいんだろーな」
まあ妹がこんだけ頭いい時点で、想像つかないくらい頭がいい姉だってことが想像できるけど。
……しばらくしてその学校が真下あたりまでくると、テスラ号の高度が少しずつ下がって、校舎らしき建物が近付いてくる。
ここに来る前に手続きとかは済ませてあるから、オレが入っても大丈夫なはず。
……と、テスラ号が学校の前に着地して、完全に停止した。
「……あ、もう降りていいの？」
「うん。……あ、ちょっと待ってね……」
シートベルトが外れて、ガチャッという音がした。
ロック解除音かな。
テスラが降りるのに続いてオレも降りた。
「それじゃ、レッツゴー！」
右手を振り上げて校舎に入っていくテスラに、オレはついていく。
初めての学校に入る前って、何だかちょっとした冒険が始まる前みたいな気分になるよな？
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レウィシア(プロフ) - 眼鏡。さん» あ、ありがとうございます……（号泣）。ちなみにプロローグ最後の詩は歌なので、実は歌えます（オープニングテーマ的な）。アタリくん好き増えろと思いながら更新がんばりますb (2018年2月4日 15時) (
レス) id: b8b95089d5 (このIDを非表示/違反報告)
眼鏡。(プロフ) - え、凄い(°д°)既に何か引き込まれました…詩(?)が格好良い！更新ファイトです(´ω`*) (2018年2月3日 23時) (レス) id: 01fa02b1aa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：レウィシア | 作成日時：2018年2月3日 18時
