ショタロイドが可愛い。

やっさんという男 ページ10

｢初めまして、山田です。コイツみたいにやっさんて呼んでくれたらいいから。｣

｢あ、初めまして、7Sです。やっさんですね
、よろしくお願いします。｣

なんだこいつ妙に今日おかしくないか。私との自己紹介もっと酷かっただろ。人も変わるってこういうことか……。諸行無常ってやつか……。

｢あ、Aさん。｣
｢ん？なんだい？｣
｢そろそろ充電して貰ってもいいですか？今15%以下なので…｣

言われて、ふと時計を見ると、なるほどちょうど起動して7時間ほどが経とうとしていた。
初回起動時はアンドロイドの素体に負担がかかるため、企業は充電を５０%以下にして送ってくるのだ。品質を落とさないためとはいえ、やりすぎでないか？とも思うが過剰包装の国、日本だ、今更だろう。

｢もう充電無くなるの？｣
｢でもアンドロイドって基本fullだと結構長い時間動いてるよ。7Sのモデルは小さめだから他のに比べれば短いけどね〜。｣

そう言いつつ、7Sを充電して私はやっさんに、酒でも呑むかぁ…と言ってその日は二人して酔いつぶれた。

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