スーパーにて ページ8
到着。目の前にはスーパー。ついついちょっと遠目のスーパーまで来てしまった。
だって7Sと話すの楽しかったんだし。しょうがない。
「さてとー、7S君や。」
「はい、なんですか?Aさん」
「今日の夕飯は何がいい?」
7Sに聞くと、少し考えてからぱっと顔を上げて夏だから、冷やし中華なんてどうでしょう?と提案してくれた。うぅん、可愛い。
カゴをもってスーパーの中を歩く。まずは野菜。トマト、キュウリ…
「あれ、トマトとキュウリ以外になんか要るっけ?」
「…キクラゲ?」
「あぁ〜。」
(キクラゲってどこにあるんだ?キノコのあたりにあるかな。いや、乾物だし……。)
そんなことを考えながら卵と麺と汁を先にカゴに入れた、その時、
「よっ!A!」
背後から誰かにどつかれる。振り返ればそこには……、
「えっ!?さきいか、お前こんなとこで何してんの?」
「買い物だよ、買い物。てかその子ロイド?うわ、少年じゃん。Aこういうの好みだっけ。前買ってた同じ…」
「うるさいうるさい、それ以上言ったら縁切ってやる。」
そう言うとさきいかはおぉ、怖い怖いと言って身震いするフリをした。まったくこの女、平気で人の性癖を暴露しようとしやがる。
「さきいか、さん?」
「そうだよー、さきいか。まぁ渾名だけどね。本名は崎井 神奈。上四文字をとってさきいか。君は?」
「僕は、7Sです。よろしくお願いします。」
さきいかは7Sというのを聞くとあからさまに引き顔をした。
「何さ、その顔。」
「いや、アンタ影響受けすぎでしょ。ほら、こないだ買って号泣してたゲームにそんなキャラいなかった?たしかナイン…」
そこまで言いかけたところで慌てて黙らせる。その後、彼女と軽く世間話をしてさきいかと分かれた。
そして引き続きキクラゲ探し。と、案外近くの棚に置いてあった。ラッキーと思いつつカゴに入れる。
「さきいかさんはAさんのお友達ですか?」
珍しく7Sから疑問が飛んで来る。
「んー、まぁ腐れ縁とも言うけどね。小中と同じクラスで、高校で分かれたと思ったら同じ部活で大会がある毎に顔合わせるし。大学では絶対会わないと思ってたのに学部学科もサークルも一緒ときやがる。」
「わぁ、凄いですね。」
「凄い…か?まぁいいや。さて、レジ行って帰るか!」
少し重たくなったマイバッグを僕が持ちます!と言った7Sに持たせて私たちはちょっと遠回りをしながら家に帰った。
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Carlo(プロフ) - ちょこれ〜と厨。さん» アドバイスありがとうございます、参考にさせていただきますね。応援ありがとうございます、まだまだ拙い文章ですが頑張ります。 (2018年1月19日 20時) (レス) id: ba25b1f9ca (このIDを非表示/違反報告)
ちょこれ〜と厨。 - 後は台詞が多いです、あくまで個人の感想なのでこれくらいが良い!って感じの方もいるでしょうが.......頑張って下さいね、応援しています。 (2018年1月19日 19時) (レス) id: 06f4a7a745 (このIDを非表示/違反報告)
ちょこれ〜と厨。 - とても、面白い題材の話ですね、文章もきちんとしていますし、なんだか惹かれていく感じでした。ただ、行間ですかね、読みにくいです、沢山開けるのも見にくいですけど......程よい行間を見付けてみたらどうでしょう (2018年1月19日 19時) (レス) id: 06f4a7a745 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Carlo | 作者ホームページ:
作成日時:2018年1月13日 13時