今日から… (ページ2)

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「今日からまた新しい学校か…」
私の家族は所謂転勤族だ。頑張って入学した高校も１学期だけ通って転校だなんて…｡そんなことを思いつつ重い腰を上げ、家を出る。

「あれ？！？」

地図を見つつ学校に向かっていたはずで、もうそろそろ着くはずなのに…見えるのは住宅地と公園だけで辺りを見回しても学校らしき建物は見当たらない。しかも、制服を着ている人も見当たらない。やってしまった…そう、私は超がつくほどの方向音痴なのだ。初めて行く学校に迷わずたどり着けたことが1度もないことを思い出した。とりあえず近くにベンチがあったのでそこに座って親に電話をしようと携帯を鞄から取り出そうとした時だった。

？？「始業式サボるの？サボるならあっちの公園行った方がいいよ、ここだと風紀委員に見つかるかもだから」

男の人の声が頭上から聞こえてきた。顔を上げると不思議そうな顔をして私を見ていた…彼は私が行く学校の人なのだろうか？そんなことを考えていると、少し遠くの方からチャイムが聞こえてきた。

？？「やべっ、遅刻する。じゃあ！サボるなら見つからないようにするんだよ！！」

彼が自転車にまたがろうとしたのとほぼ同時に私は彼の手を掴んだ。

「私今日から桐翔高校に転校してきたんです。でも、迷っちゃってどうやって行けばいいかわかりますか？」

出来るだけ早口で彼に聞いた。すると、
？？「俺そこの生徒だから一緒にいく？案内するよ！」

そう言い優しく微笑んだ。

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こんな感じでいいんですかね？喋り方とか変だったりしたら教えてください。次の話で誰だか分かります！とりあえず1日1話更新をベースにやっていこうと思います。