優しい神山くん？【JW】 (ページ10)

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１０．ページ10

戻ると神山くんは一人で突っ立っていた。

赤「神ちゃん」

緑「…なぁ、あの女誰か知っとる？」

あの女……さっきすれ違った子のことやろう。

聞かれた重岡くんは首を傾げる。

赤「さぁ？俺は知らんな」

緑「Aは？」

「わ、私も知らんよ」

そうか、と言って神山くんはベンチに座った。

赤「珍しいな、神ちゃんがそんな事聞くん。何か気になることでもあるん？」

緑「いや別に……」

言葉を濁し、こっちをチラッと見る。

え、なに？

緑「気ぃつけやなアカンな」

「え？」

それだけ言うて、重岡くんと喋りだした。

神山くんの意味わからん発言に私の頭はハテナで埋め尽くされた。

どういう事なんやろ…。